カゴ釣りの世界 「釣行記録」 2006年

 

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2006年4月29日(土) 伊豆 フカセ釣り

大潮、曇り、無風、水温15℃
釣果: キープサイズ無し(木っ端メジナ&メバル稚魚)

実に5ヶ月ぶりの釣行である。
家を遅い時間に出発し、14:00から18:00までのんびり釣りをした。水温が低いので釣果を期待しないフカセ釣りだったが、木っ端メジナやベラが掛かるだけで予想通り《ボ》だった。木っ端メジナでも意外にタナが深く、コマセとの同調が難しくて餌を盗られてしまう。 

 

 

2006年5月4日(木) 伊豆 カゴ釣り

小潮、晴れ、無風/南西風7m
釣果: ウルメイワシ15-20cm*40

今年初めてのカゴ釣りに臨んだ。連休の中日で天候もよく、どこの釣り場も釣り人が多い。
まだ水温低いのでカゴ1本釣りで底を狙ったが、アタリ無いので仕方なくサビキに換えてイワシを釣った。深いタナは20cmの大型ウルメで、釣るのは面白くないが土産には最高。
南西風が強くなったので昼過ぎに納竿した。 

 

 

2006年5月6日(土) 伊豆 フカセ釣り

小潮、晴れ、南西風
釣果: メジナ25cm*2、シマダイ25cm*1

この時期はカゴ釣りの対象魚が乏しい季節なので、フカセ中層団子でメジナ釣りをした。のんびりした春の釣りだったが、釣果はいまひとつである。 

 

 

2006年5月21日(日) 伊豆 カゴ釣り

小潮、晴れ、南西/東北風
釣果:マダイ15~20cm*4、ゴマサバ30~45cm*17、ウルメ*12

よく晴れた凪の日で、絶好の釣り日和だった。本命のマダイは型がでなかったが、久々にサバの強い引きを楽しんだ。ウルメイワシも良型で刺身サイズ。
海にはイワシなどの小魚が多く、死んだオキアミなど大サバは見向きもしない。この海況では身餌が圧倒的に有利で、地元釣り師はキビナゴを使っている。貧乏な私は、自分で釣り上げた子サバの短冊を餌にした。短冊の身を中にして二つに折り曲げたものが目立ちやすく、最も食い込みが良い。
ようやく青物釣りの本格シーズンを迎えた。 

 

 

 

2006年5月28日(日) 伊豆 カゴ釣り

大潮、雨/曇り、北東弱風/南西風
釣果:マダイ25cm*1、ゴマサバ40-45cm*13

夜明けになっても空は厚い雲に覆われて暗く、時折激しい雨が降るという天候だった。大サバ狙いの餌は、先回の晴れの日とは全く違って、白系バケかオキアミが有利で身餌は食いが悪かった。タナも先回より浅かった。
サイズはいまいちだが、天然マダイはほんとうに美しい。紅色に金粉をまぶした魚体は、まさにKing of Fishである。 

 

 

2006年6月3日(土) 伊豆 カゴ釣り

小潮、曇り、北東強風
釣果:ゴマサバ35cm*1、ウルメ、カタクチ

大サバの接岸が途絶え、海底にも魚影がない。
週半ばに海が荒れて底潮になり、一時水温が急下降したことと、潮の流れが湾内から沖に払い出す方向に変わったことが原因と思われる。
釣堀と違って、大自然を相手にする面白さが海にはあると思う。 

 

 

2006年6月11日(日) 伊豆 カゴ釣り

大潮、雨/曇り、北東風
釣果: マダイ20cm*4、ゴマサバ40~45cm*10、良型ウルメ、カワハギ25cm*1

今回も本命は型がでなかった。
夜明けの大サバには白系バケが有利で、朝方は身餌が有利となった。昼間は身餌もオキアミも非常に食い込みが悪く、フラッシャー付きのバケが圧倒的に有利。時間が変る毎に食い込みの最適条件が変るという、サバ特有の餌にうるさい釣りだった。
ウルメ鰯は18~20cmの良型で、刺身にすると最高。 

 

 

2006年6月17日(土) 伊豆 カゴ釣り

小潮、雨/曇り、西南西/南西風、水温20℃
釣果: マダイ20cm*1、ゴマサバ35-40cm*7、ウルメ・カタクチ

初夏の夜明けは早い。4時頃になると明るくなってきて、沖の小島や背後の山々が霧の中に浮かび上がってくる。電気ウキを昼間のウキに換え、夜釣りの胴付き仕掛けから大型青物に備えた仕掛けに取り替える。
準備を整えたところで一休み。早朝の海原を見ながら、ビールを味わって飲む。こんな贅沢な時間の過ごし方が、他にあるだろうか。 

大サバの接岸回数が少なく、群れも小さいので、時々どこかでポツポツ揚がるといった具合。身餌かフラッシャー付き白バケが有利だった。オキアミは投入直後に餌盗りにやられてしまい、大サバが食い込むかどうかを確認できなかった
大雨の後は川の水が大量に海中へ入るため、表層の塩分濃度が下がって釣果が落ちる。濁りが入った場所では青物の釣果は望めない。

 

2006年6月25日(日) 伊豆 カゴ釣り

大潮、曇り、南東弱風
釣果: 小サバ&カタクチ少々

今年初めての釣り場へ行った。
《ボ》の予感がしていたが、的中した。潮に濁りがあり、青物釣りには適さない海況なので早々に退散した。 

 

 

2006年7月4日(火) 伊豆・カゴ釣り

小潮、晴れ/薄曇り、北東/南西弱風
釣果: ゴマサバ35~40cm*5、ウルメ・カタクチ・小サバ・中サバ~30cm

大サバは小康状態となり、日によって接岸にムラがある。早朝は活性が高く、フラッシャー付き白バケの胴付き仕掛けに食い込むが、食いの立つ時間帯は短い。日が高くなると身餌が有利だが、日中の接岸は稀で釣果はあまり期待できない。今回のサバは、サイズがやや小さめだった。
この時期は表層から海底近くまで小サバ~中サバが活躍していて、底狙いは難しい状況である。ワカシやソーダカツオが接岸する本格的回遊魚シーズンも近いが、それまでは狙う魚種が乏しい時期。黒潮はN型で安定しているが、ここ数日は伊豆半島から伊豆七島にかけて海水温が急激に低下しており、場所によっては平年より5℃も低くなっている。
画像左は自作のフラッシャー付き白系バケで、通常のものよりフラッシャーと羽根のサイズを大きくしてある。このバケは大型回遊魚には適するが、イワシやアジなど小物に対してはサイズが大き過ぎて適さない。
中央は市販のサビキ仕掛けで、素材はハゲ皮とアジ金針である。6本構成のものを2分割して、3本針で使う。6本では魚が掛かった時に海中で仕掛けが絡みやすく、揚げた後の針外しで魚が暴れると手に刺さって危険だからである。1組のサビキを2回に分けて使えるので、経済的でもある。6本針でも3本針でも、魚の掛かり具合には殆ど差が無い。
右は土佐カブラで、やや高価であるが自作の手間がかからず性能も良い。難しいのは、2号未満の細ハリス結束方法である。 結束部はハリスを折り返して2本にしないと強度が確保できない。

 

 

2006年7月11日(火) 伊豆・カゴ釣り

大潮、雨/曇り、南西風、水温20.5℃
釣果:マダイ20cm*1、小サバ18~20cm多数

カゴ釣りの対象魚が乏しいので底狙いに徹したが、小サバの猛攻があって小型マダイ1尾だけの釣果に終わった。小サバと言っても極端に小さなサイズではないので、丁寧にさばいて天ぷらかフライにすればなかなか美味である。 

 

 

2006年7月27日(木) 伊豆・カゴ釣り

中潮、晴れ/曇り、南東風/北東風/静穏、水温21.8℃
釣果: ゴマサバ35~45cm*11、ウルメ鰯20cm*多数

海況はようやく改善の兆しが見えてきたが、相模湾から駿河湾にかけての水温はまだ平年よりだいぶ低い。表層回遊魚の姿はまだないので、今回も中層のサバ狙いを楽しんだ。ゴマサバは40cm前後の良型で、強い引き味を堪能することができた。

相変わらず表層から海底までのタナで小サバや小イワシが活躍している。小サバと言っても20cm以上のサイズもあり、サビキ仕掛けでイワシやアジを専門に狙う場合には、仕掛けをダメにする大敵となる。
大サバに徹した釣りでは、大きい身餌を付けたカゴ1本釣り仕掛けで雑魚をかわすことができる。身餌は小サバの短冊だが、できるだけ新鮮なものがよい。鮮度が落ちると表面の輝きがなくなって柔らかくなり、餌もちも悪くなる。 

 

 

2006年8月1日(火) 伊豆・カゴ釣り

小潮、曇り、北東微風/静穏、水温22.5℃
釣果: マダイ20cm*5、ゴマサバ40cm*9、カタクチイワシ、小~中サバ

無風ベタ凪で潮の流れも無く、青物釣りには厳しい気象だった。大サバは動いている餌にはよく反応するが、凪では餌が動かないので食い込みが悪い。このような日は、サバを相手に仕掛けや餌の実験をするのに適している。
身餌・・・重量があるので海中での動きが悪く、竿を煽って誘わないと食い込まない。
オキアミ・・・軽いので長めのハリスを使用すれば少しの波でも動きがでて食い込む場合がある。
胴付きバケ・・・コマセが真上から仕掛けに降り注ぐので、最も食い込みが良い。
海面が鏡のように凪いだ状態では海底近くのタナが好まれる傾向があり、マダイと大サバが同じタナで釣れる海況だった。マダイは針を飲み込んでしまい、小型だがリリースできなかった。 

 

 

2006年8月11日(金) 伊豆・カゴ釣り

 

中潮、晴れ、北東微風/静穏
釣果: ワカシ27cm*1、ウルメイワシ20cm*60、小~中サバ30cm*多数(リリース)

台風7号が通過して潮が整い、表層回遊魚が接岸するだろうと考えて釣行した。狙いどおり今年初めてのワカシが釣れたが、1尾の釣果に終わった。海水温がやや低いせいか、タナは6mと深かった。ソーダカツオは未だ釣れない。
その代わり、大型のウルメイワシが数釣れた。釣趣は別として、土産としては喜ばれる。 

 

 

2006年8月14日(月) 駿河湾・カゴ釣り

中潮、晴れ、東弱風、23.8℃
釣果: 《ボ》

5時頃には堤防が釣り人でいっぱいになったが、肝心の魚が居ない。近遠、浅深たんねんに探ったが魚影が無く、掛かったのは金魚1尾だけだった。
平年この時期ならばソーダカツオ、ワカシ、18cm程度のアジが最盛期だが、どうも今年はいまひとつである。 

 

 

2006年8月19日(土) 伊豆・カゴ釣り

若潮、晴れ、北東微風/静穏、水温25℃
釣果: 白キス16cm*1、マイワシ/ウルメイワシ/カタクチイワシ/小~中サバ (いずれも多数)

海水温が上昇して平年並みになったので出かけたが、期待外れの結果に終わった。今や高級魚となった七つ星のマイワシが数釣れたのだけが特筆すべき釣果である。
珍しいことに、オキアミ餌の底狙いで白キスが1尾釣れた。カゴ釣りで白キスを釣ったのは初めてである。いっそのこと、ウキを外して胴付き仕掛けを底まで沈めて白キスを釣ろうかとも考えたが、それでは「カゴ釣り師」の名がすたるのでやめた。
ごく稀に大サバが揚がっているが、専門に狙うほど面白い確率ではない。今年のカゴ釣りは、駿河湾も伊豆も不調

 

 

2006年8月24日(木) 駿河湾・カゴ釣り

大潮、曇り/晴れ、北東弱風/静穏、水温26℃
釣果: 丸ソーダ*8(リリース)、馬面ハギ30cm*1

朝の6時から9時頃にかけてソーダカツオの食いが立ったが、残念ながら周囲で釣れたのも含めて平ソーダは来なかった。ワカシも接岸しなかったが、海況は確実に好転しているので今後に期待が持てる。
青物の刺身にはありつけなかったが、良型の馬面ハギが釣れたので、かろうじて夕食のビールのつまみは確保できた。 

 

 

2006年8月28日(月) 伊豆・カゴ釣り

中潮、曇り、無風、水温25℃
釣果:マイワシ(少々)、特大ウルメイワシ(多数)、カタクチイワシ(多数)

カタクチイワシの大きな群れが何度も押し寄せて、まるで強風下のような小波が海一面に沸き起こる。追いかける大型魚がいないので、イワシたちは悠然と泳ぎながらゆっくりと移動し、ナブラにはならない。

沖をめがけて遠投し、オキアミ1本針仕掛けを竿2本から3本の深みに沈めても、掛かってくるのは20cm超の特大ウルメイワシだけであった。これだけイワシがいるのに、大型回遊魚が接岸しないのはどうも解せない。
仕方なく胴付きバケ仕掛けで特大ウルメ釣りに徹したが、この釣りが意外にも奥が深くて面白味があった。カタクチを釣らずに特大ウルメだけ釣るには、タナを竿1.5本から2本に設定して、表層にいるカタクチの群れを突破しなければならない。できるだけ着水時にコマセがこぼれ出るのを防ぎたいので、プラカゴよりも遠投カゴの方が有利だった。

 

 

2006年8月31日(木) 駿河湾・カゴ釣り

小潮、晴れ、北東弱風、水温25.7℃
釣果:丸ソーダカツオ*多数(リリース)

夜明けから午前中いっぱい丸ソーダの入れ食い状態が続き、ほぼ一投毎にウキが沈んだ。朝方のタナは竿1本、日中は3ヒロほどである。
まったく同じ仕掛けですぐ隣に居た同行者が、釣れないと言って2度騒いだことがあった。原因は刺餌のオキアミ劣化と、針チモトでのハリス劣化だった。
解凍1度目の新鮮なオキアミをクーラーボックスから取り出して餌箱に移した後、晴れた真夏では30分も経過するとオキアミの透明度が落ちて釣果は大幅に低下する。暑い時期には、オキアミの保存管理が重要である。
また、針チモト付近でのハリスのわずかなチジレや、擦れによる白色化も致命的な結果に結びつく。青物を数尾釣り上げると、どうしても針チモトから2~3cmまでのハリスが劣化する。これが進行するとハリス切れとなるが、そこまで至る前に釣果が落ちてしまう。劣化した部分のハリスをカットして、針を結び直せば問題は解決する。
時々タナを深くして平ソーダやワカシを狙ったが、残念ながら反応がなかった。平ソーダは9月に入れば期待できると思われるが、今年のイナダは期待薄のように思われる。 

 

 

2006年9月6日(水) 伊豆・カゴ釣り

大潮、曇り/雨、北東弱風、水温26℃
釣果: マダイ20cm*4、ウルメ&カタクチイワシ(普通サイズ)*多数

イワシはたくさんいるのに、追いかける回遊魚がいない。青物は諦めて底狙いでマダイを釣ったが、サイズがいまひとつだった。9月に入ったので、回遊魚の接岸を期待したい。

巨大なヒラメを1尾、あと少しというところでバラした。底狙いの胴付き仕掛けにイワシが掛かり、そのままにしておいたらヒラメが食いついたのである。先般のカゴ釣りでは白キスが釣れたが、ヒラメが掛かったのも初めてである。何本かの枝スがヒラメに巻き付いて枝スは切れなかったが、魚が大き過ぎて幹糸が切れてしまった。

よく考えてみると、「カゴ釣り」という釣法はまだまだ応用範囲が広いことに気付く。太い幹糸の胴付き仕掛けでまずイワシを釣りあげ、直ちにウキを外して活イワシ付きの仕掛けを底まで沈める・・・こういう楽しみ方があってもよいと思う。
釣りというのは、ほんとうに奥が深くて面白い趣味である。釣れても釣れなくても、何かしら新しい発見に胸を躍らせられる。 

 

 

2006年9月10日(日) 駿河湾・カゴ釣り

中潮、晴れ、北東弱風/静穏
釣果: マアジ15-22cm*5(早朝)、丸ソーダ*多数(午前中)

海外駐在の友人が出張で一時帰国したので、一緒に青物釣りに出かけた。この友人はなかなかの頑固者で、人の助言を滅多に受け入れないのだが、今回は出張中ということもあり釣具の支度ができない事情があって、ロッド以外の道具や仕掛けは全て私のものを使用した。同じ仕掛けを、同じ場所で、同時に使えるというのは、釣りの研究や実験には絶好の機会である。

同行の友人は、釣り場でこの日一番の丸ソーダを揚げ、その後も順調に釣果を伸ばしていった。ところが、私の方はまったく不調で、友人が5尾揚げた時点で、ようやく1尾というペースだった。

実は、この日の道具でひとつ気掛かりな事があった。カゴの下部に付けた錘の塗装である。通常はカゴと同じ黒色にするのだが、今回の錘はたまたま家にあったスプレー(アクリル系グリーン)を使用したので美しい緑色に輝いていた。
錘から餌のオキアミまでは2mほどの距離があり、錘の大きさから考えても魚に警戒されることはなかろうと油断していたが、これが甘かった。丸ソーダの釣果が、通常の20%にまでダウンしたことになる。車の中に置いてあった黒色錘の予備カゴに換えたところ、友人と同じ釣果ペースに改善された。
もし単独釣行だったら問題に気付かずに、「今日は食いが悪い」くらいに思っていたであろう。 

 

 

2006年9月15日(金) 駿河湾・カゴ釣り

小潮、晴れ/曇り、南弱風、水温 25.1℃
釣果: 平ソーダ35cm*1、丸ソーダ*多数(リリース)

午前6時から10時頃までソーダカツオの食い込みが最も良く、ほぼ1投毎にヒットした。10時から正午頃にかけては、やや食い込みが落ちる。午後になると、ヒット率は大幅に低下した。
青空の所々に厚い雲が浮いていて、晴れたり曇ったり目まぐるしく天気が変わったが、陽光の変化に伴ってソーダのタナも微妙に変化した。晴れている時は2ヒロ、曇ると3ヒロくらいのタナで食い込みが良かった。
潮は澄み、波は穏やかで、堤防ヘチの海底がよく見えた。このような海況で釣果を伸ばすには、新鮮なオキアミ刺餌と、基本に忠実な仕掛けが求められる。

午後になって丸ソーダの接岸が一段落してきた頃、ようやく今年初めての平ソーダが釣れた。タナは丸ソーダと同じ3ヒロだった。さっそく刺身にして食べたが、本カツオを凌ぐ食味である。
この日は同行者と二人で少なくとも50尾以上の丸ソーダを揚げているので、平丸比率は2%以下という非常に低い確率である。これから秋の深まりと共に、平ソーダの比率が高くなってくるのを期待したい。
丸ソーダは血液に弱毒があるので、新鮮なものでも刺身で食べるとアレルギーを引き起こす場合が有るので注意が必要。昔、間違えて丸ソーダの刺身を食べて、ひどいジンマシンに苦しんだことがある。平ソーダに比べると、丸ソーダの刺身は食味劣っている。 

 

 

2006年9月20日(水) 駿河湾・ウキ釣り

中潮、晴れ、南西風、水温 24.5℃
釣果: 平ソーダ35cm*2、丸ソーダ*多数(リリース)

いかにして、丸ソーダを釣らないで平ソーダを釣るか・・・それが今回の課題だった。
考え出した戦術は、コマセカゴを付けずに、錘と刺餌だけで仕掛けを投入するという、いわゆるウキ釣りだ。コマセを打たなければ、丸ソーダの入れ食いにはならない。それで時間を稼ぎながら、深めのタナで平ソーダを待つという戦法である。
この方法が効果的かどうか分からないが、とりあえず平ソーダが2尾釣れた。しかし、丸ソーダから逃げるにはタナ2本以上に沈めないとダメで、この水深では平ソーダも掛からなくなってしまう可能性が有る。結局、タナは竿1本から1.5本程度が限界で、結果的には丸ソーダを多数釣り上げてしまった。
カゴを外してオキアミ刺餌のウキ釣り(コマセ無し)にした場合でも、丸ソーダの釣果にはさほど影響がなかった。近くに釣り人が多かったので、他人のコマセが効いているのだろう。ただ、通常のカゴ釣りのように投入直後にウキが沈むことはなく、暫しの間ウキを見つめる時間があった。 

 

 

2006年9月28日(木) 伊豆・カゴ釣り

小潮、晴れ、静穏、水温 23.6℃
釣果: マサバ43cm*2、良型ウルメイワシ

表層回遊魚を期待しての釣行だったが、浅タナは20cmのウルメイワシだけだった。深タナで粘ったが、マダイ稚魚のみ。中層に大型のマサバが居て、強烈な引きが楽しめた。この時期にサバが釣れるとは思わなかったが、脂ののった秋サバの食味は格別だった。 

 

 

2006年10月1日(日) 駿河湾・カゴサビキ

長潮、雨、静穏
釣果: アジ12-22cm*19、カマス20cm*4

夜明けからカゴ釣りで回遊魚を狙ったが、陽が高くなってもアタリがまったく無かった。魚がいないのでは勝負にならないので、堤防の釣り人が減るまで車の中で仮眠した。回遊魚がいない時はアジ狙いのチャンスだが、遠投カゴ師の近くでは道糸ふけの問題から駆け上がりを狙うカゴサビキは難しいからである。

冷たい雨の日ということもあって、午後になると釣り人の数はめっきり減った。それでも根気よく遠投している釣り人が相当数いるが、まったく釣れていない。
夜釣りと違って、昼間のカゴサビキではタナが深い。駆け上がりを狙うので、投入ポイントの水深に合わせてタナを上手く設定しないと底を切ってしまう。仕掛けが底すれすれなので、ウキが勢い良く沈むということは少なく、微妙なアタリを見逃すとカマスに枝スを切られてしまう。アジのサイズはいまいちだが、たまには20cm級の良型も混じった。

10日前まではあれほど入れ食いだったソーダが、完全に姿を消していた。イワシの群れと関係した一時的なものなのか、それともシーズンが終わってしまったのか、最盛期でも回遊魚がまったく釣れないという日はあるので、まだ何とも言えない。いずれにしても、今年の青物はぱっとしない。 

 

 

2006年10月4日(水) 伊豆・カゴ釣り

中潮、雨/曇り、北東/東風8m、水温 23.6℃
釣果: ウルメイワシ20cm*多数

この10年間、この釣り場へ秋に何度か釣行してソーダが釣れなかったことは一度もなかった。海況が異常なのか、釣り場環境の影響なのかわからない。海水温度は平年よりも+である。
土産に良型のウルメイワシを数釣った。適合バケは緑色スキンだった。 

 

 

2006年10月10日(火) 駿河湾

中潮、晴れ、静穏
夜釣りアジ狙いカゴサビキ 3:30 – 4:30
釣果: アジ22cm*1

カゴ1本釣り 6:00 – 9:00
釣果: 魚信無し

10月10日はトトであることから「釣りの日」なので、駿河湾の海況が好転していることを期待して沼津近郊の大堤防へ釣行した。しかし、夜明け前に良型アジが1尾釣れただけで、その後は全く魚信がないので9時で撤収した。
季節的にみても、駿河湾での青物狙いカゴ釣りは一段落した感がある。今後は大物1発狙いやカゴサビキでのアジ釣りがメインになりそうだ。 

 

 

10月10日 伊豆・カゴ釣り(底狙い) 12:00 - 17:30

中潮、晴れ、東風
釣果: マダイ(27cm*3、20cm*1、稚魚はリリース)、ゴマサバ40cm*1、ウルメイワシ*多数

奥駿河湾に見切りを付けて、伊豆の釣り場へ移動することにした。 温泉場の続く秋の踊子街道をのんびり南下し、天城峠を越えて南伊豆へ移動した。山麓の木々の葉は、紅葉の季節が近いことを感じさせる色合いである。
釣り場では時々ソーダカツオが揚がっていたが、久々に出会った埼玉と大和市から来た知り合いと一緒に底を狙った。期待した30cmオーバーのマダイはゲットできなかったが、午後からの釣果としてはまずまずだと思う。

夕方、カゴサビキで良型ウルメイワシを数釣った。20cmオーバーの特大ウルメも多く、開いてフライにするとアジフライよりも美味である。表層には小型のカタクチイワシが多いので、タナは竿3本とした。特大ウルメはパワーがあり、錘12号でも市販の6本針サビキでは直ぐにダメにされるので、バケ針3本の自作サビキを使用した。適合バケは緑色スキンで、投入ヒット率は90%以上である。白系やピンク系のサビキでは、ヒット率が50%以下に低下する。 

 

 

10月10日 伊豆・夜釣り(アジ狙い) 20:00 - 22:00

釣果: アジ20cm*2

釣れるようなら徹夜も辞さない意気込みで夜釣りに臨んだものの、最初の1時間でアジ2尾、次の1時間では魚信が無かったので、22時で止めた。画像一番上は駿河湾で未明に釣ったアジで、下の2尾が夜釣りでの釣果である。そのうち1尾は、青アジだった。
車に戻って酎ハイを飲み、車中泊した。1時頃に目覚めたので、様子見に30分ほど仕掛けを投入してみたが、アタリは無かった。

今年の海には、発光プランクトンがいない。夏から秋にかけて、夜の海で仕掛けを投入したり道糸を引いたりすると青く光るのだが、今年はこの現象がまったく見られない。月の光が黒く反射するだけの、「光らない海」である。例年だと自作バケ(純白ウイリー)アジ夜釣りに適するのだが、今年はこれを使っても釣れない。発光プランクトンが居ないことと関係が有るのかもしれない。長引いた梅雨と、異常に大雨が多かった夏から初秋にかけての気象が、沿岸部水域に大きな影響を与えているような気がする。 

 

 

2006年10月11日(水) 伊豆・カゴ釣り(平ソーダ狙い)

中潮、晴れ、静穏、海水温 22.7℃
釣果: 平ソーダ*9 (27cm ~ 38cm)、良型ウルメ*多数、メジナ22cm*2

車中で熟睡し、目が覚めたらすっかり夜が明けていた。昨日は底狙い専門だったので、二日目はソーダカツオを狙うことにした。
まるで真夏のようなカンカン照り無風ベタ凪、しかも潮はよく澄んでいて、釣り日和ではあるが釣果を伸ばすには厳しい海況だった
釣り上げた平ソーダの内臓は、コマセでパンパンに膨れていた。釣り人の造作が魚に見破られていて、コマセは食べても刺餌やバケは遠慮しますという魚優位の状況になっている。周囲の平均的な釣果は、0~3尾程度だった。

秋が深まってくるにつれて、太陽光の海面入射角が低くなり、仕掛けや餌横から光が当たって目立ち易くなる。さらに、無風ベタ凪で潮が澄んでいる状況での知恵比べでは、どうしても魚のほうに軍配があがってしまう。
このような海況で勝負を有利に導くには、解凍1度目で透明度の高いオキアミを使用し、仕掛けをできるだけ軽くシンプルで違和感のないものとし、太陽光が弱くなる深場で闘いを挑むのが得策である。「見える魚は釣れない」という諺があるが、これは真理をついている。

平ソーダの釣果を何とか二桁にしたかったが、接岸の頻度が低く、群れは小さく、メジナの活性が高くて刺餌を盗られてしまい実現できなかった。サイズは小ぶりだが、若魚だけあって引きは非常に強い。竿先まで寄せてからの粘りが特に強烈で、しかも長続きすることから、水揚げ直前でのバラシが多い。 

 

 

2006年10月18日(水) 伊豆・カゴ釣り

中潮、曇り/晴れ、北東風7m、海水温 22.0℃
釣果: 平ソーダ30cm*2、丸ソーダ*1、ゴマサバ35cm*2、良型ウルメ*多数、メジナ25cm*1

昼寝をしながらのんびり釣りを楽しんだ、さわやかな秋の日だった。 

 

 

2006年10月30日(月) 伊豆・カゴサビキ

小潮、晴れ、静穏、海水温 21.5℃
釣果: マアジ18-20cm*12

18:00 – 20:00のカゴサビキ夜釣り。半月の穏やかな夜で、星が降ってくるほど綺麗な空だった。新作の夜釣り用3本針サビキが好調で、アジが順調に釣れた。 

 

 

2006年10月31日(火) 伊豆・カゴ釣り

長潮、晴れ、北弱風、海水温 21.8℃
釣果: 平ソーダ30cm*2、丸ソーダ*1、ウルメイワシ*多数

青物シーズンも終わりに近付いた。魚が接岸する頻度は低く、群れは小さい。どこかでポツポツとアタリが出る程度で、ウキが一度も沈まない釣り人も多い。
深みを狙うとフグにハリスを切られるという、晩秋の釣りらしくなってきた。 

 

 

2006年11月9日(木) 伊豆・カゴ釣り

中潮、晴れ、南西風、海水温 21.0℃
釣果: イナダ46cm*2、平ソーダ35cm*1、丸ソーダ*1

玉網を使うのが面倒で今までハリス長を1ヒロにしていたことから、イナダが釣れなかった。イナダが釣れるポイントは満員電車のように混み合うのも、イナダ狙いが嫌いな理由である。
シーズンも終わりに近付き釣り人も少なめになったので、今回は玉網を持参しハリス長を2ヒロにしてイナダを狙った。相変わらず釣れるポイントは釣り人でいっぱいなので、混み合う場所を避けて竿3本の深タナで釣り上げた。今年はソーダカツオもタナが深い。 

 

 

2006年11月10日(金) 伊豆・カゴ釣り

中潮、晴れ、南西風、海水温 20.9℃
釣果: イナダ45cm*5、平ソーダ35cm*2、丸ソーダ*1

昨日のイナダは数的に不満だったので、車中泊して再びイナダを釣ることにした。短時間の夜釣りをしたが、アジのアタリは全くなかった。

南西風が強く釣りづらい日だったが、波で海面がざわつき青物釣りに適した天候だった。このような海況では、魚の警戒心が弱くなって浮いてくるのでタナは浅くなる。竿1本のタナ、アミコマセ+イワシ粉、オキアミSタイプ、チヌ針1号を使用し、ハリス2ヒロで順調に釣り上げた。クーラーBOXが満杯になったので、昼過ぎに納竿とした。
20cm前後のイシダイ幼魚やメジナなどが混じり、投入する毎にフグにハリスを切られて針を盗られるという、晩秋11月の海らしい釣りだった。 

 

 

2006年11月17日(金) 伊豆・カゴ釣り

中潮、晴れ、東風、海水温 19.4℃
釣果: イナダ45cm*1、マダイ28cm*1、カマス30cm*1、良型ウルメ

昨日までの強い西風が、早朝から東風に変わった。風向が変わった後の2~3日は食いが悪くなる場合が多いが、この日も例外ではなく難しい釣りだった。水温は平年並みで、昨年や一昨年の同時期に比べると1.5℃から2℃ほど低い。
カマスは、ワイヤハリスでサンマ身餌の夜釣り。夜釣りも渋かった。 

 

 

2006年11月23日(木) 伊豆・カゴ釣り

中潮、曇り/雨、東北強風
釣果: マダイ28cm*3、カワハギ20cm*1 

 

 

2006年11月24日(金) 伊豆・カゴ釣り

中潮、曇り/晴れ、東風、海水温 18.6℃
釣果: マダイ28cm*1 

 

 

2006年12月1日(金) 伊豆・カゴ釣り

若潮、晴れ、南西風、海水温 18.9℃
釣果: イナダ45cm*1、ボラ48cm*1、平ソーダ32cm*1、マアジ15-18cm*10(夜釣り)

季節が巡るのは本当に早いもので師走に入ったが、前日の海水温が19℃まで上昇したので青物を期待して釣行した。朝はめっきり冷え込んだうえに、南西風が強くて釣り辛い日だった。時期が時期なので、青物の接岸は少なかった。
伊豆のきれいな海にいる冬のボラは、刺身にすると食味が最高である。江戸時代の庶民は、祝い事があると高価なマダイの代用としてボラを食したそうだ。今でも城ヶ崎海岸には当時の「ボラ小屋」が保存されている。
夕方になると風も収まったので、夜釣り仕掛けでアジを釣った。今年はアジがいまひとつだが、寒い中3時間ほど粘って何とか10尾をキープした。 

 

 

2006年12月6日(水) 伊豆・カゴ釣り

大潮、晴れ、北東風、海水温 17.7℃
釣果: イナダ45cm*1、アイゴ37cm*1

イナダの接岸は朝の短時間だけだった。ウキが何度も沈むが、20cm級のメジナばかりである。水温の低いこの時期になると、釣りの技術というよりも、魚と遭遇するかどうかという運次第になってくる。
アイゴは背ビレと腹ビレの先端に強い毒を持つので、持ち帰る場合にはヒレを全てハサミで切り取る。切り取ったヒレにも毒が残るので、人が触ることのないよう海中に廃棄する。煮物・焼き物にして美味な魚で、釣り上げてすぐに内臓を抜いて氷締めすれば磯の匂いも気にならない。 

 

 

2006年12月7日(木) 伊豆・カゴ釣り

大潮、曇り、南西風、海水温 17.7℃
釣果: イナダ45cm*1、平ソーダ40cm*1

強い南西風の中、釣り辛いのを我慢して何とか型物2尾をゲットした。

平ソーダは丸々太った良型で、強烈な引きだった。回遊魚は群れではなく単発で接岸するようで、釣れるのは誰か一人だけ。その時によってタナが異なり、竿1本半から3本までばらついている。たまたま魚の通り道に餌を置いた運の良い人に釣れるという感じである。

昨日から海水温が18℃を切ったので、今年の回遊魚シーズンもいよいよ閉幕か。 

 

 

2006年12月21日(木) 伊豆・フカセ釣り

大潮、晴れ、北東風、海水温 16.0℃
釣果: メジナ+海タナゴ(18cm-23cm)*約100

猫の餌を調達に行った。目的が目的なので型よりも量が必要とされるため、浅タナの小型メジナと海タナゴを釣った。いわゆる餌盗りと称される魚たちなので、数釣るのはそれほど簡単ではない。残留浮力ゼロのウキと小針(グレ2号)の組み合わせで、微妙なアタリを捉えながら約100尾を釣り上げた。

ステンレス極細ワイヤのハリスを試験した。今回使用したのは7本縒り#48で、太さはナイロンの0.6号相当である。表面にカスミ加工が施されていて目立ちにくいが、魚を釣り上げると針チモト付近にチジレが出来てしまうのが欠点である。フグの多い冬の海で、一発大物を狙うのには適している。 

 

 

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