カゴ釣りの世界 「釣行記録」 2011年

 

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2011年5月16日(月) 駿河湾・カゴ釣り

大潮、薄曇り、微風、海水温18.5℃
釣果: 型物アタリなし

カゴ釣りで釣果を期待するにはまだ少し時期が早いだろうと思ったが、爽やかな天候に誘われて今年初めての釣りに出かけた。春霞で陽光は軟らかく、微風が軽やかに水面を渡って、暑くも寒くもないという天候だ。

釣果には恵まれなかったが、小魚の大きな群れが入り始めているので、そう遠からずに大型魚も接岸し始めるものと思われる。隣で釣っていたサビキ師は唐揚げサイズの小サバが大豊漁で、これにカタクチイワシとジンタが少々混じっていた。
楽しいカゴ釣りのシーズン入りが近付いたと思われる。 

 

 

2011年6月15日(水) 伊豆・カゴ釣り

大潮、曇り、北東風、海水温19.5℃
釣果: ゴマサバ42cm*1、ワカシ22cm*1、マダイ20cm*1、マアジ15cm*1

梅雨の合間を見計らって、今年2度目の釣りに出かけた。朝のうちは空が真っ暗で霧雨が降り、風が強くてウインドブレーカーを着用しないと寒さを感じた。

時期的に狙い物の少ない季節であるうえ、先週末の大雨で海水温度が下降し海況は良くなかった。7時頃に地元釣り師たちが引揚げると、釣り場に残ったのは自分を含めてたった3名だけになった。
9時を過ぎた頃から釣り人が徐々に増えてきたが、型物らしいアタリは見られなかった。11時を過ぎて諦めかけていた頃、ウキが奇麗に沈んで大サバが釣れた。この日、この釣り場で唯一の大サバで、運が良かった。

今の時期は海水に濁りがあり、水温もそれほど高くないので釣果にはムラが出やすい。しかし、暑くも寒くもない季節であり、釣り人も少ないので、本格的シーズンを前にして道具や仕掛けをチェックするのには向いている。 

 

 

2011年6月28日(火) 駿河湾・カゴ釣り

中潮、曇り/晴れ、南西風、海水温25.0℃
釣果: ゴマサバ38cm*1

雨こそ降っていなかったが、夜明け頃は天気予報どおりの猛烈な風で、時折波しぶきが釣り座まで舞い上がった。こういう悪条件の時こそ大釣りに違いない…そんな期待を胸に仕掛けを投入したが、5時半頃に大サバが1尾掛かっただけで、あとは小サバばかりだった。
陽が高くなるに従って風は弱くなったが、浅タナから深タナまで探っても型物のアタリは無かった。

海水温度が25℃とこの時期にしては高いが、これは暖流が波及したわけではなく、湾内の表層海水が太陽光によって温められた結果である。本格的な青物シーズンまでは、もうしばらくの辛抱である。 

 

 

2011年7月6日(水) 駿河湾・カゴ釣り

中潮、晴れ、南東弱風、海水温26.0℃
釣果: ゴマサバ38~43cm*11、ワカシ20cm前後*多数

暑いには暑かったが、風弱く波穏やかで、何とも釣りやすい海況だった。梅雨時なので海水に濁りはあるが、水温は十分に高く、まさに青物シーズン到来という感じで、早朝から仕掛けを投入すると高い確率で大サバかワカシが掛かった。

大サバは竿1本から4本の水深に広く分布しているようで、あまりタナを気にする必要はない。表層には丸ソーダが接岸している。ワカシは表層から深みまで群れを作っていて幾らでも釣れるが、狙って釣るにはまだサイズが小さすぎる。

主に餌にしたのは釣りたての新鮮な小サバの短冊だったが、大サバには大きめの赤系オキアミ、ワカシには小さめのオキアミも良好だ。胴付きサビキでも釣れるが、大サバの引きに耐える枝ス強度が必要である。
夏本番の暑さなので、熱中症などにかからないよう十分な水分補給を心掛けたい。 

 

 

2011年7月11日(月) 駿河湾・カゴ釣り

若潮、晴れ、平穏、海水温27.0℃
釣果: ワカシ20cm前後*多数

箱根新道の社会実験が終わって有料になったので、曲がりくねった濃霧の国道1号線で箱根越えした。実質的に国道1号の役割を担う箱根新道が有料というのは、日本の道路政策がいかに無能・無策であるかを露呈しており、そういう有料道路は走らない。しかし、7月26日からはようやく恒久的に無料になるとのことだ。

釣り場の海は穏やかで風もなく、遠くの山々の上には真っ青な空に白い雲がかかっていた。梅雨が明けて、いかにも夏らしい爽やかな海だったが、釣果の方はいまひとつだった。
湾内の海水はかなり濁っていて、水温は外気で熱せられて高すぎるくらいだ。先週と違ってゴマサバの姿は無く、主として深タナを探ったが型物のアタリは無かった。相変わらずワカシだけは無数にいる。 

 

 

2011年8月16日(火) 駿河湾・カゴ釣り

大潮、晴れ、平穏、海水温28.2℃
釣果: 丸ソーダ35cm~40cm*多数

今回も丸ソーダと遊ばせてもらった。表層から水深15m前後まで、タナには関係なく仕掛けを投入すればほぼ確実にアタリがでる。このように魚が豊富で活性が高い時は、餌や仕掛けの実験に最適である。

今回はスーパーで売られている「いわしちくわ」という銘柄の食品を餌に使った。ちくわ3本入りで68円である。長手方向20mmほどの長さに輪切りにしてから短冊にすると、1本のちくわから無限の刺餌が作れる。「おさかなソーセージ」よりもさらに低コストで、おそらく刺餌の最廉価版と言える。

「いわしちくわ」で丸ソーダは十分に釣れた。ただ、やや喰い込みが浅く、バラシが多くなる傾向があった。餌のカットサイズをもう少し小さくした方が良いかもしれない。また、ちくわというのは意外ともろく、針に掛けた時に壊れやすい。総合的にみて、「おさかなソーセージ」の方が魚の喰い込みが良く、使い勝手も良いと感じた。

平ソーダと違って、丸ソーダ相手では刺餌よりもバケの方が有利なので、あえて「いわしちくわ」や「おさかなソーセージ」などを使う意味は無く、実験目的はあくまでも基礎検討である。魚種や時間帯などによってはバケではアタリが出ない場合があり、傷まない刺餌として携行するための参考にするためである

今回も数え切れないほどの丸ソーダを釣ったが、平ソーダの魚影は無かった。 

 

 

2011年8月24日(水) 駿河湾・カゴ釣り

長潮、晴れ/曇り/雨、平穏、海水温25.4℃
釣果: 平ソーダ35cm*2、丸ソーダ32cm~35cm*14、マアジ15-18cm*10

そろそろ平ソーダが釣れる頃だろうと期待して釣行した。釣り場へ到着して地元釣り師に様子を聞くと、先週末から丸ソーダさえポツポツしか釣れていないとのことだった。昨日までの数日間、まるで秋のような涼しい気候だったため、海水温が3℃近く急降下したのが不漁の原因と思われる。海水にはかなり濁りがあり、長潮のため潮はほとんど動かなかった。秋雨前線が活発なため、晴れ、曇り、雨と、天気がめまぐるしく変わり、レインウエアを何度も着たり脱いだりした。

先週の爆釣ほどではないが、丸ソーダはまずまずだった。狙いの平ソーダもようやく釣れたが、平丸比率は1:7と低い。これから秋に向けて、平ソーダの比率が高くなってくることを願いたい。ソーダのタナは表層1ヒロから竿3本くらいまで釣れるが、3ヒロ~竿1本あたりが効率的で、表層のソーダはサイズがやや小さいように感じた。

マアジは中層のタナで、オキアミの頭を取った小さい刺餌の1本針で釣った。 

 

 

2011年8月29日(月) 駿河湾・カゴ釣り

大潮、晴れ、南東/南西風、海水温25.0℃
釣果: 丸ソーダ35cm前後*11、マアジ18cm*2

大型台風が近づきつつあるので、その前に8月最後の釣りに行った。奥駿河湾の波は穏やかだが、既に風が強くて道糸が大きくふける状態だった。

朝6時から7時頃にかけては丸ソーダのアタリが頻繁にでたが、それ以降はポツポツとアタリがでる程度になった。残念ながら、平ソーダは掛からなかった。

昼間のアジは、頭をとった小さなオキアミ刺餌のカゴ1本針で釣る。タナは竿1本~3本で、ソーダが回遊しない時が狙い目だが、今回は数が伸びなかった。 

 

 

2011年9月13日(火) 駿河湾・カゴ釣り

大潮、晴れ、平穏、海水温25.6℃
釣果: 丸ソーダ35cm前後*多数、マアジ16cm*1

9月に入ってから台風来襲などで釣りに行く機会がなく、もう中旬になってしまった。釣り場には未明に到着したが、駐車場は平日の割には満杯だった。中秋の名月で、海には明るい静けさが漂っていた。

夜が明けてから海を覗くと、海底まではっきり見えるほど潮は良く澄んでいた。釣果の方は先回とほぼ同じで、丸ソーダだけはよく釣れた。 

 

 

2011年9月25日(日) 駿河湾・釣り遊び

中潮、曇り/雨/晴れ、平穏
釣果: 丸ソーダ35cm前後*6、マアジ15cm*1、アイゴ・念仏ダイ・カワハギ・サンバソウなど*多数

親戚の子供たちが釣りに行きたいと言うので、奥駿河湾の堤防へ連れて行った。朝7時に到着したが、3連休なので当然堤防外海側は釣り人でいっぱいである。まず堤防内側で釣りの練習をした。事前に魚図鑑でアイゴなど危険な魚を勉強させておいたが、さっそく大型アイゴの強力な引きが子供たちを喜ばせた。

10時を過ぎて堤防外海側が空いてきたので、私が4号竿で仕掛けを投げて、ウキが沈んだら子供たちにリールを巻かせて丸ソーダを釣った。
1.8mの短竿でも堤防ヘチから色々な小魚が釣れて、子供たちにとっては楽しい一日だったようだ。 

 

 

2011年9月29日(木) 伊豆・カゴ釣り

中潮、晴れ、北東弱風、海水温23.9℃
釣果: マアジ18cm*20、近目キントキ15cm*1、
ワカシ/イナダ35-44cm*6、平ソーダ34cm*1、カワハギ24cm*1

久々の伊豆釣行である。彼岸過ぎから急に涼しくなり、北寄りの夜風は冷たく感じられた。未明の海岸では、防寒対策が必要である。釣り場では既に数名の人が夜釣りに励んでいた。

さっそく3千円の竿に自作サビキ仕掛けで釣りを始めた。いつもはLED電気ウキを使うが、今回は100円ショップで買った「ケミカルライト」を使用した。75mmサイズが3本100円で安く、輝度と発光時間は問題ない。
注 最近のLOTは形状が若干太くなり、発光時間は長いが輝度が大幅に落ちていて遠投には不向きである。
気になったのは中国産と思われるアミコマセの匂いで、解凍前から薬品の匂いがするため、釣果に影響が出る可能性がある。

マアジのサイズは18cmでやや小型だが、竿1本から2本のタナで順調に喰い込んだ。フラッシャー付きオーロラ系のバケが良好だった

9月末ともなれば夜明けはめっきり遅くなるが、それでも5時を過ぎると辺りが白々としてくる。夜釣りの道具から昼の4号竿に切り替えて、夜明けを待った。
隣の釣り人が明るくなるのを待ち切れずに近場に投入すると、ワカシがヒットした。まだ溶けきらないオキアミを慌てて針に付けて投入すると、すぐに40cmのイナダが掛かった。
比較的大きな群れが接岸したのは夜明け前のこの時だけで、以後は時々誰か一人だけにヒットするという忍耐の釣りになった。タナも不規則で、竿1本から3本までバラツキがあり、その時の運に左右されるところがある。

朝8時を過ぎた頃からは接岸がほとんど途絶え、午後2時を過ぎた頃から再びポツポツとアタリが出始めた。もっと平ソーダを釣りたかったが、今回は1尾だけだった。 

 

 

2011年10月3日(月) 駿河湾・カゴ釣り

小潮、曇り/晴れ、南東風/平穏、海水温22.3℃
釣果: 平ソーダ32-34cm*4、丸ソーダ30-35cm*多数、マアジ18cm*6

早朝の風は肌寒く、秋の深まりを感じさせた。釣り場はそれほど込み合っておらず、ほどよい間隔で釣り座が並んだ。海水温度はほぼ平年並みに推移しており、よく澄んでいて海底がはっきり見えた。

夜明けからの早朝はサビキ釣りでアジの喰いが良かったが、6時過ぎにはアタリがなくなった。もっと早い時間からアジを釣ればよかった。

アジと入れ替わるようにソーダの接岸が始まった。夏場のような大きな群れの接岸は無いが、2~3投に一度はヒットする感じで、朝方のタナは竿1本程度、陽が高くなってからのタナは竿1.5本~3本だった。全体的にサイズは小さくなったが、時々は平ソーダが混じる。 

 

 

2011年10月13日(木) 伊豆・カゴ釣り

大潮、曇り、北西/北東風/静穏、海水温23.0℃
釣果: マアジ18-25cm*16、ワカシ36-38cm*2、平ソーダ35cm*5、丸ソーダ30cm*1、イトヒキアジ25cm*1、カイワリ20cm*3、その他(ゴマサバ、アイゴ、サンバソウ、ウルメイワシ、チャリコ)

この時期の月は一年中で地球から一番遠ざかって小さく見えるとはいえ、夜半の釣り場は満月に照らされて明るかった。

さっそくアジを釣るための道具と仕掛けをセットした。今回も3本100円で買った中国製「ケミカルライト」を使ったが、太すぎて取り付け樹脂パイプへ挿入するのに苦労した。ケミのケースを適正な太さに管理する成型技術が未熟のようだ。

アジは程よい間隔で釣れ続き、25cmの良型も混ざってまずまずだった。内湾性の18cmサイズは白系バケに喰いが良く、外洋性の20cm超サイズはフラッシャー付きオーロラバケに掛かった。群れによって違う素情のアジが混在する場合は、異種多点バケのサビキが便利だ。

失敗したのは、着るものだった。昼間は気温が高くなる予報だったので、シャツの上に薄いウインドヤッケ上下を着たが、北寄りの風で寒さが身に応えた。10月中旬ともなれば、夜はそれなりの防寒対策が必要だ。

明るくなるとワカシが接岸したが、群れが小さく釣れた時間は短くて、ゲットできたのは一部の釣り人だけだった。平年ならこの時期は45cm程度のイナダサイズに成長しているのだが、どういうわけか今年はサイズが小さい。
その後はソーダが誰か一人だけにポツポツ掛かる程度で、かなり渋い状況だった。ただ、この釣り場では丸ソーダよりも平ソーダの釣れる確率が高い。
何度も近くでナブラが沸き起こったが、その割には釣れなかった。生きた小魚が多い海では、死んだオキアミなど相手にされないようだ。

釣れた魚種は豊富で、11種の魚と出会うことができた。アイゴは30cm超の大型が居て、ソーダの引きと間違えるほどだった。
潮はよく澄んでいて、透明度が高くなっている。これからの時期は太陽光線の入射角が低いので仕掛けが目立ちやすくなり、魚は成長して狡猾になっている。晩秋の釣りでは、刺餌とコマセの鮮度、ハリスの太さ、仕掛けの色や光沢など、夏場とは異なる工夫や注意が必要となる。 

 

 

2011年10月27日(木) 駿河湾・カゴ釣り

大潮、晴れ、南東風、海水温20.0℃
釣果: 丸ソーダ35-38cm*8

この秋一番の冷え込みだったので、釣り人は少ないだろうと思い、遅い時間に釣り場へ到着した。釣り人の数は予想よりも多かったが、夏から初秋のような賑わいは無く、釣り座の確保には困らなかった。海水の透明度は非常に高く、少し沖目まで海底がはっきり見えた。

掛かったのは丸ソーダだけだったが、飽きない程度に強い引きを楽しむことができた。釣り上げた中には、体形から見ると平ソーダそのものだが、側線がやや丸ソーダ的というのが数尾いて、丸と平のあいのこという感じだった。
10月末ともなると水温は下降傾向にあり、いよいよ「丸ソーダでもいいから掛かって欲しい」という季節が近づいて来たようだ。 

 

 

2011年11月2日(水) 伊豆・カゴ釣り

小潮、晴れ/曇り、北西/北東/東風、海水温22.3℃
釣果: マアジ18-30cm*58、ゴマサバ27cm*1、ムツ18cm*1、近目キントキ15cm*1

今回は気合を入れてアジ釣りに臨んだ。小市民的な釣りを愛する私にとって、夜のアジ釣りは実に面白く、土産としても喜ばれる。

前日の夕方5:30から朝の5:30まで、途中1時間ほど休息したが、秋の夜長を軽カゴ仕掛けのアジ釣りで楽しんだ。
アジは概ね順調に釣れ続き、18cmの居付き黄アジを主体に25~30cmの良型もいて、ゴマサバ、ムツ、近目キントキも混ざった。
地元の釣り師たちには夕方組と朝組みがあって、釣り場の人が少なくなるのは深夜だけである。

夜が明けてからの釣りでは、残念ながら型物≪ボ≫だった。回遊魚が居ないわけではなく、近くでイワシ稚魚のナブラが頻繁に出来たが、ごく稀に誰かの竿が曲がるだけで非常に低調だった。小魚が多くて刺餌がすぐに盗られ、バケは喰わないという難しい状況だ。

11月に入ったが、黒潮からの暖流波及で平年よりも水温が2℃高く、まだ回遊魚釣りが楽しめそうだ。 

 

 

2011年11月8日(火) 駿河湾・カゴ釣り

中潮、曇り、南東風、海水温22.2℃
釣果: 丸ソーダ37cm前後*5、シイラ45cm*1

昨日までの暖かさから一転して、立冬の今朝は冷え込みが感じられた。釣り人はあまり多くないが、黒潮からの暖流波及で海水はお湯のように温かい。
水温が高いと言っても、11月の海には夏から初秋のような青物の大回遊はなく、やや忍耐が必要な釣りだった。しかしまあ、丸ソーダの強い引きを楽しめただけでよしとすべきだろう。 

 

 

2011年11月17日(木) 駿河湾・カゴ釣り

小潮、晴れ、静穏、海水温21.0℃
釣果: 丸ソーダ30~35cm前後*10

穏やかなに晴れた小春日、丸ソーダを相手にのんびり釣りを楽しんだ。天気が良いので、釣り場は11月中旬の平日とは思えないほどの人出で賑わっていた。今回の釣行では、2項目の実験を行った。

ハリス1.2号なら35cmクラスのソーダは問題なく釣りあげられるが、こうした細ハリスは使用中にコブができやすいという欠点がある。コブができてしまうと、そこから簡単に切れる。コブの位置が末端近くであれば、コブから先を切り取って再使用できるが、ハリスの中央部分だと短くなり過ぎて使えない。
今回の実験では、1ヒロ長のナイロンハリス1.25号2本を結束した場合の強度を確認した。結び方によっては直ぐに切れるが、丸ソーダ35~36cmが相手なら新品同様に使える結び方もあった。結束方法は人によって得手不得手があり、自分に合った強度のある結束法を習得しておけば便利である。結束方法が最も研究されているのはルアー釣りと黒鯛釣りの分野であり、ネットにも多く解説されている。

今回はアミコマセを使わなかった。代わりに使ったのは、アミパワーグレⓇというメジナ用の集魚剤である。短時間の釣行やアミコマセが解凍するまでの代用として、カゴ釣りにどの程度使えるかという感触を掴むためだ。
丸ソーダに対して、生コマセと比較しての効果を正確に比較するのは難しいが、周囲の釣り人と比べて特に劣るとは思えない釣果が得られた。季節、海況、対象魚などによって効果は異なると思われるが、一応使えることが分かった。

こうした実験は、釣果に欲を持たない、のんびりした釣りでないとなかなか出来ないものだ。丸ソーダを相手に遊ぶつもりの、小春日和の楽しい釣行だった。 

 

 

2011年11月22日(火) 駿河湾・カゴ釣り

中潮、晴れ/曇り、静穏、海水温19.2℃
釣果: 丸ソーダ32~38cm*12

北からの冷気で寒い朝だった。ここ数日来の荒れ模様から一転して、高気圧にすっぽり包まれた太平洋沿岸は風もなく穏やかな海になった。

丸ソーダ以外の魚が釣れないかと思っての釣行だったが、相変わらず丸ソーダだけだった。それにしても、11月も下旬に入ったのに、まるで秋の海のようにソーダが数釣れるのには驚く。

しかし、外気温が下がったのに伴って水温も下降し、奥駿河湾ではついに20℃を下回った。今後は徐々に水温が低下し、青物シーズンも閉幕に近づくと思われる。 

 

 

2011年12月21日(水) 伊豆・カゴサビキ(夜釣り)

中潮、晴れ、北西風、海水温17.1℃
釣果: マアジ20cm*62

凍てつくような北寄りの寒風が吹く夜、鼻水を垂らしながら、自作サビキ4本針の仕掛けを淡々と投入してアジを釣った。釣りというのは、ほんとうに恐ろしい道楽である。趣味とは言え、こうした執念があるのは、魚を釣らなければ食べるものが無かった古代人から受け継いだ狩猟本能かもしれない。

この時期になるとオキアミ刺餌の方が喰い込みは良いが、オキアミを針に付けるとなれば手先が寒くなるので、胴付きサビキ仕掛けで軍手をしたまま釣りをした。吹き流し方式と違い、胴付き4本針仕掛けでは絡まることも滅多にない。ただ、枝スはやや長めの10cm程度にした方が有利である。

夜が明けてから短時間だけ、ウルメイワシ18cm前後の群れが接岸した。その後はカゴ1本針で表層から深みまで様子を見たが、青物の気配は無かったので早々に撤収した。

まだ時間が早かったので、場所を変えてメジナ20~25cmと遊んだ。軟らかな竿が大きく曲がるフカセ釣りにはまた、カゴ釣りとは違った面白さが感じられる。今回の釣行が、今年の釣り納めである。 

 

 

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