カゴ釣りの世界 「釣行記録」 2015年

 

◆カゴ釣りの世界     ◆釣行記録TOP

 

2015年6月29日(月) 駿河湾

大潮、薄曇り、平穏/南東風、水温20.5℃

釣果 良型ウルメイワシ (同行者はトビウオ29cm*1、ゴマサバ2尾バラシ)

 

今年もエルニーニョ現象が発生している。東太平洋では海水温度が上昇し、西太平洋では下降する。これに伴い、黒潮水温も低下する。これに加えて、今年の黒潮流路は伊豆沖で南に大きく蛇行していたため、相模湾のシラス漁などは不漁が続いていた。沿岸の海水温度は表層では高くなっていたが、これは外気に温められた為で、中層以下の水温は低い状態が続いていた。しかし、6月末になって黒潮流路が本土に近づき、沿岸部の中層水温もようやく上昇の兆しが見えてきた。

 

親戚の小学生が土曜日に授業参観だったため月曜日が休みとなり、釣りに行きたいと言うので奥駿河湾の堤防へ釣行した。小学生の親も釣り好きで、会社の休暇をとって同行した。

前の週は全く釣れていない様子だったが、土曜日の夜辺りから中層水温が上昇し始めたので、何かしら釣れるだろうと期待しての釣行だった。

夏至から1週間しか経っていないこの時期は、夜明けが早い。4時には辺りが白々としてきて、日の出時刻の4時30分にはすっかり明るくなる。

小学生がサビキを投入すると、すぐに良型のウルメイワシが掛かった。表層で跳ねているイワシは小さいが、サビキ仕掛けを5mほど沈めると18~20cmの良型が掛かった。平年この時期には小サバの猛攻に悩まされるが、今年は小サバが全く居ない。水温が低かったので、別の場所へ移動しているものと思われる。

しかし、カゴ釣りは不調で、たまにウキが沈んでもウルメイワシだった。それでも、同行者はトビウオ29cm*1、大サバ2尾バラシという釣果だった。私に大サバが掛からなかったのは、タナが合っていなかった為と思われる。

過去データによれば、水温が低い5月から6月中旬あたりまでのゴマサバはタナが15m~20mと深く、その後水温の上昇に伴ってタナは浅くなり5m~8mになる。水温がまだ十分に高くないこの時期のゴマサバ釣りでは、タナ設定が非常に微妙で、全く同じ仕掛けで同じ場所で釣っていても、タナが50cm違うと掛からない。タナは群れによって多少異なるため、多分に運に左右される釣りである。

多くの釣り人が深タナを攻めているこの時期、浅タナでトビウオなどを狙うのも面白そうだ。ようやく夏モードの海らしくなってきたので、これからはカゴ釣りの楽しめる季節である。

 

 

2015年7月21日(火) 駿河湾

中潮、晴れ、平穏/南西風、表層水温25℃

釣果 ゴマサバ39cm前後*4、丸ソーダ38cm前後*6

 

先週木曜日に室戸岬へ上陸した台風11号による高波で、遠州灘から駿河湾沖の冷水塊は解消された。ホンダワラなどの浮遊物が多く、濁りもあったが、水温は表層から中層まで24~25℃で安定し、駿河湾はようやく夏の海らしくなった。

親戚の小学生が夏休みに入り、釣好きの父親も休暇をとって釣りに行くと言うので同行した。早朝は風がなかったが、やがて南西風が強くなり、外気温が高い割に体感温度は低かった。

早朝は表層が波立って流れも速く魚は掛からなかったが、満潮の8時を過ぎた頃からゴマサバと丸ソーダが順調に釣れ出した。ゴマサバのタナは5m~20mで群れによって異なるため、運に左右されがちな釣りである。釣りあげた人に聞いてタナを合わせても、次の群れは違うタナになるという感じだ。タナはあまり変更せず、確率の高い7m~10mあたりに固定して回遊を待つのが得策だ。仕掛けの投入ポイントは、遠投するよりも20m~30mが有利である(この理由は「カゴ釣りの世界・実釣講座・投入のテクニック・回遊魚狙いの投入ポイント」ご参照ください)。

小学生の世話をしたり、のんびりさぼったりしながらの釣りで稼働率は非常に悪かったが、久々に青物の強い引きを堪能できた。小学生も、4.2mの投げ竿で大サバや丸ソーダを懸命に巻き上げて楽しそうだった。

 

海辺は風があるので暑さを感じにくいが、汗がすぐに蒸発するので水分を失いがちだ。夏場の釣りでは、飲料水を2ℓは用意したい。強い太陽光から眼を保護するために、帽子と偏光グラスも欠かせない。

伊豆先端~伊豆大島~房総先端を結ぶラインには海水温が急下降するバリアがあるため、伊豆東海岸側ではもう少し辛抱が必要と思われる。

 

 

2015年7月27日(月) 駿河湾

中潮、晴れ、平穏/西風、表層水温27℃

釣果 ゴマサバ36-40cm*4、丸ソーダ34-39cm*多数

 

海水にはまだ濁りがあったが、海は穏やかで海草などの浮遊物も殆ど無かった。初夏に比べると夜明けはだいぶ遅くなり、弟1投は5時頃だった。タナをサバ狙いの10mに固定してオキアミ刺餌の1本針仕掛けを投入すると、ほどなくしてゴマサバと丸ソーダが順調に掛かり始めた。海水から濁りがとれれば、完全に夏モードの海になる。

この日は満潮が0:42、干潮が8:06で、下げ潮の間はゴマサバがぼちぼち掛かった。しかし、8時を過ぎて潮が上げ始めると海の中は丸ソーダで一杯となり、仕掛けを投入するとすぐに丸ソーダが掛かって、他の魚種を狙うのは難しい状況となった。5時~8時の釣果は、ゴマサバ*4、丸ソーダ*10だった。

 

暑い夏場でも傷まない刺餌がないものかと、いろいろ試してきた。魚肉ソーセージ、ちくわ、かまぼこ、はんぺん等だが、喰い込みの点では魚肉ソーセージが比較的良好だった。しかし、これら練物は軟らかいため針に付け難く、針落ちしやすいという欠点があった。そこで今回は、硬い餌を求めて煮干しを試してみた。煮干しはカタクチイワシを煮て干したもので、近所のスーパーで330gの大袋が357円だったので、コスト的には安い。

朝8時を過ぎると丸ソーダばかりになったので、煮干しを試したところ、十分に釣れることが分かった。ただ、喰い込みが良いのは長さ5cm以下の小さな煮干しだけだ。サイズが大きくなると、ウキがいったん沈んでも直ぐに浮いてきてしまう。煮干しは硬いので、魚が違和感を持つためと思われる。サイズが大きいものは、ニッパなどで小さくカットすれば使えると思う。料理用の煮干しよりも、100円ショップなどでお菓子として売っている煮干しの方が小さいので良いかもしれない。また、硬さゆえに身が崩れやすいので、思った以上に針に付け難かった。目玉の部分は柔らかく脆いので、キビナゴのような付け方はできず、エラの辺りなどを刺すことになる。

煮干しは炎天下に長時間置いても劣化することはなく、餌持ちも良好だが、針に付け難いのが弱点だ。オキアミでは喰い込みが悪い場合や、餌盗りが多い場合に備えて、予備の刺餌として持って行く価値はありそうだ。

 

 

2015年7月30日(木) 駿河湾

大潮、薄曇り/晴れ、平穏/西風、表層水温27℃

釣果 丸ソーダ34-39cm*多数

 

今回も小学生とその父親との釣行である。海水には相変わらず濁りがあり、丸ソーダがよく釣れるという前回の海況とほぼ同じだった。小学生は前回同様に大サバと丸ソーダを釣りあげて満足そうだった。

干潮の10:30を過ぎて上げ潮に転じると潮の流れが速くなり、カゴ釣りでのアタリが遠のいたので、ヘチでの小物釣りに切り替えた。ここでは、アジ、ワカナゴ、サヨリ等が釣れて、楽しそうだった。

 

 

2015年8月4日(火) 伊豆東

中潮、晴れ、平穏/南西風、表層水温27℃

釣果 型物のアタリなし

 

伊豆東海岸では低水温の状態が続いているが、半島付け根あたりでは水温が高くなっているので、青物を期待して管理釣り場へ釣行した。しかし、開園時間の6時に並んでいた釣り人はたった3人だけで、釣れそうもないという予感が膨らんだ。

猛暑の中、6:30から4時間ほど休み休み粘ってみたが、ウキは一度も沈まなかった。朝方はウルメイワシ、日中は小サバが居て回遊魚が接岸する条件はそろっているようにも見えたが、海水に強い濁りがあった。駿河湾のように濁りに強い丸ソーダが居ないこの釣り場では、もう暫く我慢が必要のようだ。

 

 

2015年8月7日(金) 駿河湾

中潮、薄曇り/晴れ、平穏/弱風、表層水温27℃

釣果 ゴマサバ39cm*1、丸ソーダ33-34cm*9

 

海水には薄濁りがあったものの、海は穏やかで、いかにも釣れそうな雰囲気だった。ところが、海中にはフグの大きな群れが居て、ハリスを何度も切られ、道糸まで4回も切られるという最悪の釣りになった。近くても遠くても、浅くても深くても、どこに投げてもフグにやられた。

ウキやカゴを何個か失ってやる気をなくしたので納竿した。これからお盆休みで釣りに行かれる人も多いと思うが、フグの大集団が居なくなるまでカゴ釣りはできそうもない。ヘチ釣りなどの道具を持参した方がよさそうだ。

 

 

2015年8月19日(水) 駿河湾

中潮、曇り/時々雨/晴れ、平穏、表層水温28℃

釣果 ゴマサバ35cm*1、丸ソーダ38cm*1

 

そろそろフグの産卵が終わって居なくなる頃かと思って釣行したが、先回よりも悪いくらいの酷い状態だった。奥駿河湾に居座っているクサフグが数千匹か数万匹か分からないが、投入すると直ぐにハリスを切られるか、道糸を切られるかして釣りができなくなる。今回はフグに備えて徹底的にコストダウンした仕掛け類を使ったので金銭的な損失はあまり無いが、フグの被害が次々に起こると釣りをする気が消失する。釣り易い気象で、ゴマサバやソーダが良く釣れる海況だったが、早々に納竿した。フグに切られてもあまり損をしない仕掛けを用意しても面白くないからダメで、やはりフグに対抗できる仕掛けを考える必要がありそうだ。

来週は台風15号と16号の影響で海が大荒れになると予想される。泳ぎの下手なフグが、波の高い沿岸から沖の深みに落ちることを願うばかりだ。

 

 

2015年8月28日(金) 駿河湾

大潮、晴れ、南風、水温26.3℃

釣果 平ソーダ32cm*1、丸ソーダ32-38cm*13、イサキ17cm*5

 

8月末ともなると夜明けはめっきり遅くなり、早朝の海辺には秋の気配が漂っている。先週末に台風16号が接近して海が大荒れとなり、潮がすっかり入れ替わったようで、海水はよく澄んでいて海底がはっきり見えた。しかし、フグの大群は相変わらず居座っていて、試しに胴付きサビキ仕掛けを投入したらすぐにフグが掛かった。3本針のサビキにフグが3匹という有様だ。中には30cm近い大物がいて、その破壊力は恐ろしいばかりだ。指でも噛まれたら大怪我をするに違いない。

 

8月に入ってからの釣行では、フグにハリスや道糸を噛み切られて酷い目にあったので、今回はこれに対抗できるように道糸には太めのPEラインを使用し、ハリス先端に20cmほどのワイヤ(WYLON #46)を接続した。クッションゴムを使わずに柔らかめの竿を使い、シモリ玉やからまん棒などフグの標的になりそうなパーツは全て取り除いた。これらの対策によりフグの被害は皆無となり、普通のカゴ釣りを楽しむことができた。フグの活性は朝方が特に高く、10時を過ぎた頃から沈静化したが、青物も釣れなくなった。

 

潮が入れ替わったことで、先週まで釣れていたゴマサバが釣れなくなった。その代わりに、小型ながらも今年初めての平ソーダが釣れて、いよいよ秋の海になりつつあるのを感じる。これから10月にかけて青物釣りのベストシーズンになるので、早くフグが居なくなって欲しいものだ。

フグに関してはあまり知識がなく、釣り場の人がクサフグだと言ったのでそう思っていたが、図鑑で調べるとクロサバフグという種類のようだ。このフグのヒレを乾燥させて火にあぶる「ヒレ酒」は好物だが、自分で釣ったフグのヒレを利用するのは何となく抵抗があるのでやめた。

 

 

2015年8月31日(月) 駿河湾

中潮、曇り/小雨、南東弱風、水温26℃

釣果 平ソーダ27cm*5、丸ソーダ28-35cm*35、イサキ18cm*2

 

相模湾が低水温なのに対して、駿河湾は暖流が波及して水温は表層から深場まで安定して26℃前後だ。潮はよく澄んでいて、海底がはっきり見える。クロサバフグはまだ居るが、一頃に比べると随分沈静化してきた。それでも、道糸を切られたウキが漂って来るのを何度か目撃した。

フグ対策によって安心して釣りが出来るようになったので、今回は憂さ晴らしに淡々とソーダを釣った。と言うよりも、ソーダしか釣れず、しかも小型だった。朝の6時から午後2時頃まで、リリースしたのをカウントしなくても家で数えたらソーダが40尾もいた。いずれも小型ばかりだ。幸い、近所や知人など供給先には困らない体制が構築されている。平ソーダはタナ3ヒロほどで表層にいる小型の群れを狙うが、サイズは小さい。

午後2時から3時頃まで、ヘチ釣り、サビキ釣り、深場狙いなど試したが、ヘチ近くで小型イサキが釣れた以外はこれという釣果はなかった。

 

 

2015年9月5日(土) 駿河湾

小潮、晴れ、平穏/南東/南西風、水温26℃

釣果 マアジ17-23cm*5、ゴマサバ32-42cm*6、丸ソーダ30-38cm*多数

 

夏休みの終わった小学3年生とその父親との同行だったので、週末の釣行となった。混雑が予想されたので釣り場には未明に到着し、夜釣りでアジとゴマサバを釣った。風は無く、半月がよく見える穏やかな夜で、ほどよい間隔で魚が釣れたが、フグに道糸を切られた電気ウキが次々と漂ってきた。

夜が明けてからは、仕掛けを投げると丸ソーダが掛かるという状況になったが、先回と違ってソーダがサイズアップして引きが強くなった。タナ15mで大サバが釣れるが、深場はフグの猛攻を覚悟する必要がある。先端をワイヤー仕掛けにしたハリスを使用しても、フロロハリス中ほどから噛み切られて役に立たなかった。針は50本入り徳用袋を用意するくらいの準備が必要だ。フグが好む白系や黒系のパーツを避け、道糸からはウキ止め以外全ての小物類を取り外さないと仕掛け一式を失うことになる。沖目に投入すると、ウキが噛まれてボロボロになる。軟質発泡のウキよりも、硬質発泡のウキの方が被害は少ない。平年の場合、フグが活躍するのは10月から11月にかけての水温が低下してくる時期だ。今からこの有様では、先が思いやられる。

 

 

2015年9月15日(火) 駿河湾

中潮、晴れ、南風、水温25℃

釣果 マアジ17-28cm*13、ゴマサバ35cm*2、平ソーダ28-37cm*9、丸ソーダ*多数

 

先週の台風接近と大雨の影響とみられるが、水温がやや低下し、海水はかなり濁っていた。しかし、この時期は青物釣りのベストシーズンであり、魚の活性は高かった。

未明のアジ釣りでは20cmオーバーの良型も混ざったが、数が出るのは18~20㎝のサイズである。オキアミ刺餌で釣り、タナは竿1本~2本だが、時間と共に変化するので、釣れなくなったらタナを変えてみた方がよい。

中サバは早朝に浅タナで接岸したが、釣れる時間帯は短かった。

ソーダはトータルで30尾ほど釣ったと思うが、そのうち9尾が平ソーダだった。1/3ほどが平ソーダだったことになる。平ソーダは小型の群れと大型の群れがいて、早朝よりも陽が高くなってから頻繁に接岸した。

 

8月ほどではないが、相変わらず夜も昼もフグが活躍していて、道糸を噛み切られたウキが漂ってくる。フグの活性が最も高くなるのは夜明けから早朝にかけての時間帯なので、朝食でもとりながら一服するという手もある。金銭的な損失を最小にするには、100円ショップで売っているスイベル付きのプラスチック製ウキを使用するのがよいが、このウキには羽根が無く自重が軽いため、向かい風では吹き戻されて飛距離がでないという弱点がある。スイベルの前後に2個のシモリ玉を装着する方法はフグに噛まれやすい。シモリ玉機能を内蔵したスイベルを使用した方が有利だ。からまん棒を止めるゴムが最も噛まれやすいので、からまん棒を使わずに上側ウキ止めと同様に「ウキ止め糸」を使用する。フグに目立ち難くするために、道糸を短く切ってウキ止め糸にするとよい。

先回は軟質発泡ウキを使用してボロボロにされたので、今回は昔作った硬質発泡ウキを使用した。表面をごく浅くフグに噛まれた形跡が2ヶ所あったが、よく見ないと分からない程度だった。フグは柔らかいものを好むようなので、クッションゴムも使わない方がよい。

考えられる全ての対策を講じても、道糸を切られる被害を皆無にすることは出来そうにない。先回は道糸を切られなかったが、今回は一度だけ道糸を切られ、ウキとカゴ一式を失った。

 

 

2015年9月20日(日) 駿河湾

小潮、晴れ、平穏/東南風、水温25℃

釣果(小学生) マアジ18-24cm*3、カンパチ32cm*1、平ソーダ32-35cm*2、丸ソーダ*4

 

小学3年生と、その父親と釣行した。秋の大型連休で釣り場は混雑が予想されたので、未明に到着してアジの夜釣りを始めた。しかし、出発の時には張り切っていた小学生は眠くてたまらず、車の中で4時過ぎまで寝ていた。それから起きて来て夜明けまでアジを釣り、良型24cmを含めて3尾の釣果だった。大人たちは未明からずっと釣っていたが、先週とは様子が変わって全く渋く、18cmサイズが一人2尾しか釣れなかった。

夜が明けて昼間の仕掛けに変更しての第一投で、小学生がカンパチを釣った。何とも運の強い小学生で、大人は完敗である。小学生から「欲を持たずに釣ればいい」などと言われてしまうようでは、もう立場が無い。その後は、平ソーダと丸ソーダがほどよい間隔で釣れたが、また眠くなって堤防にもたれてぐっすり寝ていた。

9月も下旬に入ると、夏の海とは明らかに違ってきて、秋の海らしくなった。仕掛けを投入するとウキが馴染む前にソーダが喰いつくということはなく、落ち着いた釣りを楽しむ季節だ。タナも深くなってきて、今後は水温の低下と共に仕掛けにも目立ち難さの工夫が必要になって来る。

 

 

2015年9月25日(金) 駿河湾

中潮、雨/時々曇り、平穏/東風、水温24℃

釣果 ゴマサバ37cm*1、平ソーダ32-35cm*3、丸ソーダ*14

 

雨の中で釣りをするのは久しぶりだ。連休後の悪天候ということもあり、釣り場は比較的空いていたが、時折かなり激しく雨が降って来た。幸い風は弱く、それほど釣り辛くはなかった。9月に入ってからずっと海水に濁りがあったが、潮がすっかり入れ替わったとみえて、海底の傾斜がはっきり見えるほどよく澄んでいた。こうなると、晴れた日には仕掛けによほど注意を払わないと魚が釣れなくなる。

レア物を釣りたいと願っていたが、結局いつものようにソーダの数釣りに終始した釣行だった。脂がほどよく乗って、刺身にすると美味な平ソーダが釣れるのが慰めだ。

 

 

2015年9月30日(水) 伊豆東

中潮、晴れ、平穏/南東風、水温24℃

釣果 平ソーダ23cm*1

 

穏やかな天気だったので、久々に東伊豆の管理釣り場へ様子を見に行った。今年は釣れないと聞いているが、この時期ならば何かしらは掛かるだろうと思っていたが、朝の6:30に投入を開始して、ウキが沈んだのは粘りに粘った14:00頃の一度だけだった。しかも、釣れた平ソーダはアジと見間違えるほどの小型サイズだった。フグには何度か針をとられた。

相模湾も駿河湾も水温24℃前後で安定しており、国府津海岸あたりでは弓角でそこそこ釣れているのに、どうしてここは釣れないのか分からない。晩秋のヘダイがどうなるのか心配だ。

 

 

2015年10月3日(土) 駿河湾

中潮、晴れ、平穏/南東/南西風、水温24℃

釣果 平ソーダ30cm前後*5、丸ソーダ35cm*2

 

今回も、小学3年生とその父親との釣行である。釣り場には未明に到着したが、土曜日ということから駐車場は満杯で、空きが出るのを待つ車の列が出来ていた。待っている人たちの話を聞くと、皆さんメジマグロを釣りに来たと言う。某釣具店の掲示板にメジが釣れたと掲載されたとのことだが、陸地からマグロがそう簡単に数多く釣れるはずは無く、よほどの幸運に恵まれなければ難しい。しかし、釣りというのは元来がギャンブル的な嗜好であって、大きな期待を持って臨むのが大公望といわれる所以である。

水温が低下しつつあるこの時期の釣りでは、夏場のようにウキが馴染む前に道糸が引っ張られるということは無くなって、落ち着いた釣りが楽しめる。隣の小学生がソーダやイサキを釣り上げるのを見ているのが面白くて、実際に仕掛けを投入した稼働時間はあまり長くなかったが、朝から昼までに7尾というのはちょうど良い釣果のように思える。小型ながらも平ソーダの比率が高く、翌日は芋焼酎の水割りを呑みながら刺身で美味しくいただいた。

 

 

2015年10月12日(月) 駿河湾

大潮、晴れ、平穏/南東風、水温22℃

釣果 丸ソーダ35cm前後*7、ゴマサバ35cm*1

 

体育の日で3連休の最終日ということから、釣り場は大盛況だった。前日夜までの強風がすっかり止んで穏やかな秋晴れの海だったが、潮には薄濁りがあった。今回も小学生とその父親との釣行で、小学生の習い事があるとのことから、朝9時に納竿した。3時間ほどの釣りで、いつものようにソーダがほどよく釣れたが、平ソーダは同行者が1尾釣っただけだった。

秋の深まりと共に水温は低下しつつあるが、強風後でも表層から中層まで22℃台を維持しているので、まだ当分は青物釣りが楽しめそうだ。

 

 

2015年10月15日(木) 駿河湾

中潮、晴れ/曇り、平穏/南東/南西風、水温22.5℃

釣果 平ソーダ29-35cm*6、丸ソーダ29-36cm*15

 

10月も中旬になると夜明けは遅くなり、朝の冷え込みは厳しくなってきた。潮は海底がかろうじて見える程度の薄濁りで、風穏やかな秋晴れの釣り日和だった。

いつもは連れの小学生が釣り上げるのが面白くて見物しているのだが、今回は一人だけの釣行だったので、淡々とソーダを釣り上げた。30cm強の小型サイズが多くなってきたが、平ソーダがかなり混じる。堤防ヘチには唐揚げサイズの豆アジや、そこそこのサイズのメジナが見えて、こういう小魚を相手にのんびり釣りをするのも一興だと思った。

 

 

2015年10月20日(火) 駿河湾

小潮、晴れ、平穏、水温22.0℃

釣果 丸ソーダ35cm前後*12

 

穏やかに晴れた釣り日和だったが、潮周りが良くないこともあって、丸ソーダしか釣れなかった。上潮だった朝方は潮がよく澄んでいたが、満潮が過ぎて下げに転じると濁りが入って来た。同行者には丸ソーダの他に平ソーダ*1、ゴマサバ*1の釣果があったが、秋が深まるにつれてだんだん丸ソーダしか釣れなくなり、やがて「丸ソーダでよいから掛かってくれ」と思うようになってくるのだろう。

 

 

2015年10月24日(土) 駿河湾

中潮、晴れ、平穏/西風、水温21.5℃

釣果 丸ソーダ30-35cm*2

 

今回も小学生とその父親との釣行なので、週末になった。潮はよく澄んでいて、朝のうちは風も無く穏やかな釣り日和だった。シーズンも終盤に入って水温が下がり、最盛期に比べるとめっきり釣れなくなっているが、相変わらず大勢の釣り人で賑わっていた。

レア物を狙って深みを探っていたが、いっこうにアタリが無く、たまにウキが沈んでも手のひらサイズの真鯛だった。このままでは≪ボ≫になりそうな気配がしたので、タナを中層に転じてソーダを狙った。ソーダが2度掛かったが、2度とも抜きあげる際にバラしてしまい、「ソーダを釣るには向こう合わせだ」などと小学生から教えられる始末だった。何とか2尾を釣り上げて、≪ボ≫は回避した。

同行者たちは、丸ソーダ、イサキ、良型ムツ等に加え、40cmジャストのイナダをゲットして満足そうだった。イナダは数が少ないので、狙って釣るには確率が低そうだ。

 

 

2015年10月30日(金) 駿河湾

中潮、晴れ/曇り、平穏/西風、水温21.0℃

釣果 丸ソーダ34cm*1

 

満潮の7:17から干潮の13:00まで、潮が全く流れないか、流れても右から左へという、潮周りの悪い日だった。しかし、丸ソーダ1尾しか釣れなかったというのは、やはり季節的に青物釣りが終盤に入ったということなのだろう。

同行者の釣果も、平ソーダ*1、丸ソーダ*2だった。水温はまだ21℃を維持しているが、今年の青物釣りはいまひとつパッとしない。

 

 

2015年11月4日(水) 伊豆南

小潮、晴れ、北西風、水温20℃

釣果 (夜釣り) マアジ23cm*5、カマス25cm*1、中サバ35cm*2、近目キントキ12-15cm*12

(翌朝) イナダ44cm*1

 

南伊豆への釣行は久々で、約1年ぶりである。狙いはアジの夜釣りで、この季節になれば良型が数釣れるだろうと期待しての釣行だった。夕方に釣り場へ到着し、知り合いの地元釣り師に様子を聞くと、今年のアジはダメだとのことだった。全くその通りで、日没から深夜まで粘って、たった5尾という貧果だった。胴付きサビキ仕掛けから、2本針のオキアミ刺餌に替えてみたが、結果は同じだった。夜が更けてくると、近目キントキが数釣れたが、型が小さかった。滅多にアタリが無いうえに、北西風が吹いて寒くなったので、車に戻って仮眠した。

翌日の夜明けからカゴ釣りを開始した。この季節では、もう青物は望めないかもしれないと、半分諦めながら仕掛けを投入していると、近くでイナダが揚がり、続いて44cmのイナダをゲットできた。しかし、11月ともなると青物の接岸は多くはなく、たまに誰かの竿が曲がってイナダかソーダが掛かるという塩梅だった。それも朝のうちだけだろうと考え、前夜からの釣りで疲れも出たので、9時半に納竿して帰宅の途に就いた。

 

 

2015年11月7日(土) 伊豆東

若潮、晴れ、平穏/北東微風、水温20.5℃

釣果 ヘダイ22cm*1、大バリ*1

 

不漁が続いている熱海管理釣り場だが、ようやくヘダイが釣れたとHPに載ったので出かけてみた。確かにヘダイは釣れたものの、1尾だけだった。開園時間から閉園時間まで粘りに粘ったが、ウキが沈んだのはヘダイ*1と大バリ*1の2回だけだった。タナを替え、オキアミの大きさと針を替え、ハリスを1.0号まで落としたがダメだった。釣りの技術的な問題ではなく、魚が居ないという結論だ。しかし、昨年11月7日の釣行でもヘダイ*1だったこと、今回は若潮で潮が殆ど動かなかったことなどを考慮すると、まだこれから上向いてくる可能性も十分にあるので期待したい。

この日は風が強いとの天気予報が外れて、一日中殆ど微風か弱風でポカポカ陽気の小春日和だった。釣り場では、多くのファミリーたちが釣りを楽しんでいた。

 

 

2015年11月12日(木) 駿河湾

大潮、晴れ/曇り、平穏/東/南風、水温20.0℃

釣果 平ソーダ32-35cm*3、その他(イサキ20cm、ヒメダイ18cm、ちゃりこ17~18cmなど)

 

そろそろ青物は終わりかと思いつつ、奥駿河湾へ釣行した。晩秋の海らしく、駆け上がりの途中まで海底がはっきり見えるほど潮はよく澄んでいた。朝方の冷え込みが随分厳しくなったので、防寒着が必要だ。

夜明けから午前8時過ぎまで深棚を攻めたが、残念ながらアタリが無かった。仕方なく中層でのソーダ狙いに転じたが、こちらもなかなかアタリが無く、ハリスを1.0号まで落としてようやくウキが沈んだ。2尾をバラシ、3尾をゲットしたが、幸い3尾とも平ソーダだった。

晴れの日に澄み切った潮の中で釣るには、ハリスの細さと素直な直線性が勝負所になる。遠投カゴ釣りでハリス1.0号を使うのはなかなか難しく、カゴや道糸と一度絡むとハリスにチジレが出て使えなくなる。コマセカゴ内部にオキアミを収納するタイプでは絡みやすいので、吹き流しハリスの方が有利だ。35cm程度のソーダなら、クッションゴムを挿入すれば強度的には問題ない。

海水温はまだかろうじて20℃を維持しているが、これからは週を追うごとに青物釣りは厳しくなってゆくものと思われる。帰路の箱根路では、赤や黄色に色付いた山肌が美しかった。

 

 

2015年11月17日(火) 駿河湾

中潮、晴れ/曇り、平穏/北東風、水温20.0℃

釣果 平ソーダ33cm*1、丸ソーダ38cm*3

 

海水温度は11月に入ってからずっと横ばいで、青物釣りが楽しめる20℃を維持しており、潮は相変わらず良く澄んでいる。さすがにこの時期になると釣り人の数は減り、最盛期に比べるとゆったりしたスペースで釣りが出来た。

しかし、晩秋の海では魚が何時でも釣れるというわけではなく、何度か短時間だけの地合いが巡って来るという感じだ。タナはその時によって7~8mから12~15mと変化があり、釣果を伸ばすのはなかなか難しい。ウキが勢いよく沈み込むとサンバソウが掛かっているという、いかにも11月の海で、フグが出没しないのが幸いだ。

 

 

2015年12月8日(火) 伊豆南(夜釣り)

中潮、晴れ、北東風、水温18.0℃

釣果 マアジ23-32cm*13

 

師走になったので、毎年恒例になっているアジの夜釣りに出かけた。釣り場には明るいうちに到着したが、あいにくの強風で釣り人の姿は殆ど無かった。昼間の釣りを終えて帰り支度している人に話を聞くと、強風のため背中に波が掛かって釣りにならず、釣り場全体でイナダが2~3本というのが最近の釣果とのことだった。

すっかり暗くなるのを見計らって、アジ釣りを開始した。アジの喰いが立ったのは宵の口の短い時間帯で、タナは6~8mである。この時間帯は、バケでも吹き流しにすれば喰い込む。活性の高い時間帯が短いので数はそれほど伸びないが、今年のアジは型がよく引きが強い。20時を過ぎると極端に喰いが渋くなりタナも深くなって、オキアミ刺餌を使った忍耐の釣りになる。

 

 

2015年12月9日(水) 伊豆南(夜釣り)

中潮、晴れ、西風、水温18.5℃

釣果 マアジ24cm前後*5、ムツ25cm*1、カマス28cm*1

 

せっかく遠くの南伊豆まで来たので、車中泊して翌日も夜釣りに臨むことにした。よく晴れた初冬の日差しは暖かく、昼間の車中はポカポカで、寝るのに適している。昨夜は北東の強風だったが、この日は風速1mの東寄りの風との予報だった。しかし、釣り場に出てみると、道糸が大きくふけるほどの西風が吹いていた。冬の伊豆では、風から解放されることはなさそうだ。

弱風との天気予報だったので、多くの地元釣り師たちがアジ釣りに集まって来て、釣り場は盛況だった。アジの活性は昨夜と同じで、宵の口だけ活発に喰い込んだ。二日目はアジ以外の魚も釣りたいと考えていたので、アジ釣りは早々に切り上げて、キビナゴ刺餌のワイヤーハリスに切り替えてムツを狙った。しかし、ムツの喰いは非常に渋く、寒風の中で粘りに粘ったが、ムツ*1とカマス*1の釣果に留まった。20時を過ぎて地元釣り師たちが去り、釣り場には人影が殆ど無くなったので、そろそろ納竿しようかと思っていた頃、突然背後から声を掛けられて振り向くと、同県人で旧知の釣り人の顔があった。懐かしさで暫くの間釣り談義を交わしながら、気を取り直して再びアジ釣りを始めたが、前夜からの疲れがあったのでアジを1尾釣って納竿した。

12月に入ってから伊豆沖まで暖流が波及して水温が高くなってきたので、もう少しの間カゴ釣りが楽しめそうだ。

 

 

2015年12月24日(水) 伊豆南(夜釣り)

大潮、晴れ/曇り、北西風、水温19℃

釣果 マアジ18-28cm*11

 

クリスマスイブに伊豆へアジの夜釣りに出かけた。幸い気温は比較的暖かで、暖流の波及でこの時期としては水温も高かった。しかし、さすがに12月末ともなれば釣り人の数は少なく、狙いのアジもあまり数が伸びず、しかも20cm以下の小型が混ざった。

先回のような車中泊で二夜連続の釣行と異なり、一夜だけの夜半釣りでは体が楽だ。

 

 

2015年12月30日(水) 伊豆東(管理釣り場)

中潮、晴れ、東寄りの風、水温18℃

釣果 平ソーダ34cm*1、大バリ*1

 

先回の釣行が今年の釣り納めと思っていたが、熱海で青物が釣れたとの情報を掲示板にいただいたので出掛けることにした。季節外れの好漁というのは2~3日しか続かないのが普通だが、ダメもとでの釣行である。

7:30から中層で青物狙いの釣りを開始したが、餌を直ぐに盗られるだけでアタリは全く無かった。午後になってヘダイ狙いで底を攻めたが、フグに何度か針を盗られるだけでアタリは無かった。14時になったら納竿しようと思っていたが、その少し前に近くでソーダが揚がった。急いでタナを7mに変えると、幸い平ソーダ34cm*1をゲットできた。しかし、その後は大バリ*1しか釣れなかったので、14:30に納竿した。今回が今年の釣り納めである。

 

 

◆カゴ釣りの世界  

 

inserted by FC2 system