カゴ釣りの世界 「釣行記録」 2017

 

◆カゴ釣りの世界     ◆釣行記録(過去データ)

 

2017年1月6日(金) 伊豆南 (夜釣り)

小潮、曇り/晴れ、北東/北西風、水温16:0℃

釣果 マアジ+メアジ20-25cm*18、サバ27cm*5

 

寒い中、風の無い日を選んで南伊豆へ今年の初釣りにでかけた。さすがに1月ともなると水温が下がっているので貧果を覚悟していたが、幸い12月とあまり変わらない釣果で、まずまずの初釣りだった。しかし、魚の活性が高くないので一気に餌を呑みこまず、オキアミを盗られるだけで針掛かりが悪くなった。マアジとメアジの比率はだいたい半々くらいで、サイズは22~23cmが主体だ。時間の経過と共にタナが微妙に変わってきて、なかなか難しい釣りになってきた。

 

  

2017年1月17日(火) 伊豆南 (夜釣り)

中潮、晴れ、北西風、水温14.2℃

釣果 マアジ 18-27cm*14、サバ27cm*5、カマス30-32cm*2

 

一年で最も気温の低い季節となった。この時期、伊豆には季節風の強い西風が吹き付けるが、時に一日だけ風の止む日があり、それを待ってのアジ釣行である。人のことは言えないが、この寒いのに夜釣りをしている物好きな人たちが何人か居た。もうそろそろアジは釣れなくなるかと思っていたが、水温が14℃まで下がった割にはまずまずの釣果だった。

今回釣れたアジは全てマアジで、18cm~20cmの小型が数尾混ざったが、主体は23cm前後の良型だった。カマスはオキアミ刺餌のアジ仕掛けに掛かったもので、昼間や夕方と違ってタナは10m以上と深かった。

 

 

2017年1月25日(水) 伊豆南 (夜釣り)

中潮、晴れ、平穏/北東風、水温15.0℃

釣果 マアジ20-27cm*19、カマス25-32cm*、サバ25-30cm*3

 

折からの寒波来襲で厳寒の中、懲りもせずにアジ釣りに出かけた。防寒服の上着ポケット左右に2個ずつホッカイロを入れて、餌を付けて仕掛けを投入すると直ぐに手を温めた。手袋をしても寒さで指先が痛くなるが、この方法だと暖かい。陽が沈むと、外気温は5℃を下回り、さすがに釣り人の姿は少ない。そろそろアジが釣れなくなるかと思いつつの釣行だったが、暖流が波及して水温が持ち直したこともあり、釣果は昨年12月以降安定している。

 

 

2017年2月3日(金) 伊豆南 (夜釣り)

小潮、晴れ、北西風、水温16.0℃

釣果 マアジ20-27cm*23、サバ27cm前後6、ムロアジ23cm*1

 

風の弱い日に合わせての釣行である。伊豆沖や相模湾には黒潮から暖流が波及し、水温は上昇に転じている。この影響からか、寒いこの時期にムロアジが1尾釣れた。マアジは25cm前後が主体で、なかなか良型である。アジが釣れるのも、もうそんなに長い期間ではないと思われるが、釣行は季節風との相談になる。

 

 

2017年2月8日(水) 伊豆南 (夜釣り)

中潮、小雨/曇り、北西風、水温15.0℃

釣果 ≪ボ≫

 

伊豆半島のあちこちでは河津桜が満開近くになっていて、往路では一足先に春景色を楽しむことが出来た。此の季節になると日没時間はすっかり遅くなって、夜釣り開始は18時頃になる。風は弱かったが、暗い空から小雨がパラパラと降ってきた。

この日は、仕掛けを投入してもアタリが全くなかった。そのうちにアジが回遊して来るだろうと期待しながら21時過ぎまで寒い中で粘ったが、ウキは一度も沈まなかった。連日の強い西風で水温が低下したので、アジは深みに落ちたのかもしれない。夕方の時点でも釣り人は少なかったが、納竿した頃には自分の他は誰も居なくなっていた。

 

 

2017年5月18日(木) 伊豆南 

小潮、晴れ、北東風、水温18.0℃

釣果 ≪ボ≫

 

水温が18℃まで上昇したので、そろそろ何か釣れるかと思って南伊豆の様子を見に行った。周囲の山並みは新緑で彩られて美しく、海は穏やかで、寒くも暑くもない爽やかな天候だった。

カゴ1本針で浅タナから深みまでを朝から昼まで探ったが、まだ季節が早過ぎるようで、ウキは一度も沈まなかった。しかし、カタクチイワシの大きな群れが何度か接岸したので、青物シーズンは間もなくと思われる。夕方から短時間だけ夜釣りを試みたが、こちらもアタリは無かった。

 

 

2017年5月29日(月) 奥駿河湾 

中潮、晴れ、平穏/北西風、水温20.0℃

釣果 小サバとカタクチイワシだけ

 

数日前まで駿河湾には黒潮からの暖流が波及して水温が高くなっていたので、そろそろ回遊魚が釣れるかと思って半年ぶりに奥駿河湾へ釣行した。

小学生を含めた3名で浅タナから深みまで丹念に探ったが、たまにウキが沈んでも小サバかカタクチイワシだった。しかし、こちらも南伊豆と同様に小魚の大きな群れが入っているので、大型回遊魚の接岸も間近いと思われる。

 

 

2017年7月7日(金) 奥駿河湾 

大潮、晴れ、平穏/西風、水温23.5℃

釣果 小サバだけ

 

7月に入ったので、そろそろ何か釣れるかと期待しつつ奥駿河湾へ釣行した。台風3号が通過した後で海水には濁りがあったが、海草やゴミなどの浮遊物はあまりなく、水温は23℃台まで高くなっている。

釣り人の数は多かったが、アタリはさっぱりだった。何となく魚の気配はあるのだが、オキアミ、身餌、バケとタナを変えつついろいろ試してみたものの、たまにウキが沈んでも小サバだった。平年よりも回遊魚の接岸が遅いのは、黒潮が伊豆沖で南に大きく迂回しているのが原因かもしれない。

 

 

2017年7月20日(木) 伊豆南 

中潮、曇り/晴れ、平穏/東弱風、水温25.5℃

釣果 小サバ20cm前後*多数、マダイ20cm*1

 

7月も下旬に入ったので、青物を期待して南伊豆へ釣行した。釣り場には未明に到着して夜釣りを始めたが、アタリはまったく無かった。やっと見えるくらいの小さなブヨ?がたくさんいて、足元が赤くはれ上がった。

夜が明けても釣り人の姿はまばらで、釣り場はほとんど貸し切り状態だった。これは多分釣れていないなと感じつつ、カゴ1本針仕掛けで浅タナから深みまで探ったが、ウキが頻繁に沈んでも小サバばかりだった。

海水には薄濁りがあるものの、足元から沖合まで蒼一色の奇麗な海だったが、若潮翌日の中潮で潮が殆ど動かず、風の無いベタ凪で、青物釣りに適した海況ではなかった。掛かった小サバを追って来る小型ワカシが見えたが、波気が無いので喰い込まなかった。誘いを掛けて釣るほどのサイズでもない。本格的な青物釣りは、もう少し先になりそうだ。

 

 

2017年7月24日(月) 奥駿河湾 

大潮、曇り、西強風、水温26.5℃

釣果 小サバ20cm前後*多数、ウルメイワシ*少々

 

回遊魚を期待して奥駿河湾へ釣行したが、釣り人ばかり多くて魚は居ないという状況だった。大雨の影響で海水は濁りがひどく、浮遊物などもみられた。水温は十分に高いが、この濁りでは回遊魚はとても期待できそうになく、ウキが沈んでも小サバかウルメだった。この濁りがおさまれば、本格的なシーズンインになると思われる。

 

 

2017年8月1日(火) 奥駿河湾 

長潮、薄曇り、平穏、水温26.5℃

釣果 シイラ40cm前後*多数、丸ソーダ32-35cm*15、マアジ18cm*2

 

未明から釣り始めたが、長潮にもかかわらず潮の流れが激流のように速く、釣れたのは小サバだけだった。しかし、夜が明けると潮の流れは緩やかとなり、薄曇りで風の弱い釣り日和となった。海水は底が見える程度に澄んでいて、水温も安定していた。

小型のシイラが表層に無数にいて、小サバの短冊を餌にしてコマセ無しで仕掛けを投入すると直ぐに喰い込んだ。シイラをかわしてソーダを釣るには、タナを深めに設定する。

今年は回遊魚の接岸が遅く、8月に入ってようやく釣れた。小型シイラと丸ソーダではあったが、久々に回遊魚の引きを楽しんだ。

 

 

2017年8月15日(火) 伊豆東

小潮、曇り、平穏/南風、水温26℃

釣果 小型ウルメイワシ*多数

 

夏休みの小学生と熱海へ釣りに出かけた。お盆休みで、釣り場は多くの家族連れで賑わっていた。風は弱かったが、あいにく雨模様の暗い空だった。カゴ釣りを開始したが、釣れたのは15cm前後の小型ウルメだけだった。小学生はサビキ仕掛けに替えて、近場でウルメを数釣った。アタリバケは緑色だった。

9時近くになると、雨雲が低く垂れこめて来て周囲の山々が見えなくなり、雨が激しく降ってきたので納竿した。

 

 

2017年8月22日(火) 奥駿河湾 

大潮、曇り、平穏/西風、水温27℃

釣果 シイラ50cm前後*9、丸ソーダ30-35cm*18

 

八月に入ってからは連日のように雨模様の日が続いたが、ようやく天候に回復の兆しが見えたので釣りに出かけた。時々晴れ間も見えたが、概ね曇り空で暑さを感じることはなかった。夏の海らしく魚の活性は高く、釣趣には欠けるものの、小型シイラと丸ソーダの数釣りが楽しめた。シイラと丸ソーダを釣り分けるには、シイラにはオキアミ刺餌で浅タナ、丸ソーダにはオーロラ系疑似針でやや深みを狙うのがよい。ただ、朝方は丸ソーダも2ヒロ程度の表層にいた。

 

 

2017年8月28日(月) 伊豆南(夜釣り) 

小潮、曇り/雨、平穏、水温26℃

釣果 当歳サバ20cm前後*多数

 

釣り場には夕方到着した。昼間の釣りを終えて帰り仕度をしている人たちに様子を聞くと、小サバしか釣れていないとのことだった。夜釣りをする人は殆ど居なくて、いかにも釣れていないという印象だった。

時々雨がぱらつく中で、タナを替えたり餌を替えたりしながら粘ってみたが、釣れるのは小型の当歳サバだけだった。遠くで稲妻が光り、雨が本降りになってきたので、車へ引き揚げて仮眠した。

 

 

2017年8月29日(火) 伊豆南

小潮、曇り/雨、平穏/南西風、水温26℃

釣果 ワカシ30cm*1、平ソーダ30cm*1、カイワリ15cm*2

 

朝の7時を過ぎた頃になって、ようやく雨があがったので釣り場へ出た。雨模様ということもあって、釣り人の数は少なかった。時々通り雨が激しく降る中で半日ほど粘りに粘って、何とかこの時期らしい魚をゲットしたが、まだサイズが小さくて数も伸びなかった。この日は小サバも釣れなくて、ほとんどの釣り人は≪ボ≫のようだった。

 

 

2017年9月5日(火) 奥駿河湾

大潮、晴れ、南/東/西風、水温25℃

釣果 丸ソーダ30-35cm*8、シイラ50cm前後*4

 

ようやく暑さも和らいできて、秋を感じる季節になって来た。台風15号が南海上を通過して海がかき回され、水温は25℃に低下したが、少し沖目まで海底がはっきり見えるほど潮はよく澄んでいた。釣り人の数は多く、駐車場も釣り座も満員だったが、釣果の方は比較的渋かった。仕掛けを投入すればすぐにウキが沈むという夏の海から、次第に秋の海に変わりつつある。シイラが掛かると面倒なので、魚を釣るというよりも、いかにシイラを釣らないかに気を遣った釣りだった。

 

 

2017年9月13日(水) 伊豆東 (夜釣り)

小潮、薄曇り、平穏/西寄りの弱風、水温25℃

釣果 カマス27cm*2

 

カマスの釣れる時期になったので、夜遅くに釣りに出かけた。小型のコマセカゴに集魚剤を少々入れ、餌は夏場に釣って冷凍しておいた小サバを輪切りにして使用した。

人影のない釣り場で、電気ウキの光を見ながら深夜から翌日未明まで粘ったものの、カマス*2の釣果に終わった。釣り場が悪かったのか、潮周りが悪かったのか分からないが、かろうじて≪ボ≫を免れたのが幸いだった。

 

 

2017年9月21日(木) 伊豆東 (夜釣り)

大潮、薄曇り、北寄りの風、水温24℃

釣果 マゴチ25cm*1

 

先回のカマス夜釣りは貧果だったが、もしかしたら潮周りが悪かったのかもしれないと思い、大潮の夜を選んで再度同じ場所へ釣行した。釣り場へ着いた時には数名の釣り人の姿があったが、何も釣れていないとみえて、ほどなくして皆さん帰って行った。今度こそはと思いつつ深夜まで粘ってみたが、カマスのアタリは全くなかった。ようやく底狙いでマゴチが1尾釣れて、かろうじて≪ボ≫は免れた。普通、マゴチは投げ釣りで釣る魚なので、カゴ釣りにはあまり縁のない魚だが、白身で淡泊な食味は格別である。

 

 

2017年9月26日(火) 伊豆南 (夜釣り)

小潮、晴れ、北西風、水温25℃

釣果 イサキ25-27cm*10、マアジ18-25cm*16、クロムツ16-20cm*7、当歳サバ24cm*2

 

ここのところ中途半端な釣りが続いて釣果にも恵まれなかったので、今回は南伊豆まで足を伸ばし、腰を据えて夜釣りに臨んだ。中古釣具屋で買った2千円の中国製磯竿5-450に、同じく2千円の中古リールをセットした。5号竿といっても、安物なので実力は3号程度の硬さしかなく、アジ釣りにはちょうど良い。オキアミ刺餌の1本針で釣り始めたところ、狙い通りアジが釣れたが、珍しいことにイサキも数釣れた。

アジとイサキは殆ど同じタナで、時間の経過と共にタナが6m~12mの間で変わるため、タナとりがなかなか難しい釣りだった。小型のムツが頻繁に掛かるので、ハリスがすぐにボロボロになる。時々フグらしき魚にハリスを切られた。魚種にも恵まれ、数も伸びて、久々に満足できる釣果となった。

 

 

2017年9月27日(水) 伊豆南

小潮、曇り、北西/南風、水温25℃

釣果 イサキ27cm*4、カイワリ18cm*3

 

徹夜の釣りで疲れていたが、昼間の様子をみるために釣りを続けた。浅タナから徐々に深みへと探ったところ、底近くでようやくイサキが掛かった。同じタナで食味の良いカイワリも釣れた。表層から中層での青物狙いの人たちは低調で、30cmほどの丸ソーダが散発的に釣れる程度のようだった。次第に気温が上昇して暑くなってきたので、早い時間に納竿して帰路についた。

今回は昼夜共にイサキが釣れたが、この時期にイサキが数釣れるのは珍しいことだ。通常は伊豆諸島あたりに先端を持つ黒潮の大蛇行が西方の遠州灘沖にずれていて、伊豆東海岸には蛇行ふところからの暖流が波及しているのが原因とみられる。かなり大きなイサキの群れが接岸しているようだが、大雨による濁りや時化などの海況変化があれば、短期間で姿を消すものと思われる。

 

 

2017年10月12日(木) 奥駿河湾

小潮、薄曇り、西風、水温24.5℃

釣果 型物≪ボ≫、イサキ15-18cm*16

 

天気予報とは違って強い西風が吹き、季節外れの暑い日だった。海水温度は平年よりも2℃ほど高いが、足元の小魚さえ見えないほどの酷い濁りがあって、どうみても回遊魚が釣れる海況とは思えなかった。しばらく遠投カゴ釣りで頑張ってみたが、青物の気配は全くなく、たまにウキが沈んでもウリボウかサンバソウだった。仕方なく、近場でウリボウ専門に釣りあげて酒の肴にした。サイズが小さいので下処理が面倒だが、食味はなかなか良好だ。

 

 

2017年12月31日(日) 

 

10月13日の夕方、自宅の部屋に居たところ何の前触れも無く突然気分が悪くなって、嘔吐しながら前のめりに倒れこんだ。頭が畳へ着く前に気を失い、救急車で病院へ搬送され開頭手術を受けた。目が覚めたのは一カ月後の11月14日で、くも膜下出血だった。最初の手術から数日後に第二波出血が迫ったが、MRIで事前に察知され、カテーテルによるクリッピングで出血を逃れた。

11月末にリハビリ専門病院へ転院して、体を動かすリハビリを続けた。正月を家で迎えたいという希望もあって、12月28日に退院して自宅療養・リハビリとなった。体がふらつき、右目や右耳にまだ軽い障害が残っていたが、重い後遺症が無かったのが幸いだった。優秀な医師たちによる懸命な治療と、CPUとリンクしたCT、MRI、RIなどの先端設備によって救われた命だ。

 

 

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